スマートニュースの子会社であるスローニュースは2月24日、ノンフィクションに特化したサブスクリプション型Webサービス「SlowNews」の提供開始したと発表した。

ノンフィクションの傑作や話題の本、国内外の長編記事など厳選したコンテンツを届けるとのことだ。利用料は月額1,650円(税込)の定額制となる。

「SlowNews」のサービスの特長は以下になる。

1.各賞受賞作や日本初の海外メディア翻訳記事など厳選されたコンテンツ
「ネットと愛国」(安田浩一著、講談社刊/講談社ノンフィクション賞受賞)、「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」(松本創著、東洋経済新報社刊/講談社 本田靖春ノンフィクション賞受賞)など話題の書籍や時代を超えた傑作、ノンフィクションや調査報道の長編記事を厳選して配信。

書籍は、サービス開始時には、岩波書店、KADOKAWA、講談社、光文社、東洋経済新報社、文藝春秋の6社の協力の下、100冊以上のノンフィクション作品を掲出。

記事は、The New York TimesやThe Guardianなど海外メディアの調査報道の翻訳記事を収録。中でもオンラインメディアとして初めてピューリッツァー賞を受賞した米国「ProPublica」の記事は、世界で2番目、日本で初めて「SlowNews」が提供するとのことだ。

また国内ではニュース週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)から人物ノンフィクション「現代の肖像」の話題作が配信される。

書籍をはじめ配信作品は随時、追加、更新をしていくとのことだ。

2.ウェブベースで利用可、横書き表示でスマホでも読みやすい
サービスはウェブベースで利用でき、アプリのダウンロードは不要。スマホやPC、タブレットなどマルチデバイスで閲覧いただけます。コンテンツは横書き表示を基本とし、ウェブの読み物に親しんだユーザーが読みやすい画面設計となっている。

本や記事は3,000~7,000字ごとに区切って配信することで、隙間時間に気軽に読み進めることができる。

フォントサイズや背景色の変更、縦書き表示への切り替えも簡単で、ユーザーは好みの画面にカスタイマイズできるとのことだ。

3.コンテンツを読んで、ジャーナリズムの持続的な発展を支援
スローニュースが調査報道に取り組むジャーナリストへ、取材費用の支援などを行う「調査報道支援プログラム」から、プログラム参加者が提供する記事をオリジナルコンテンツとして独占配信。

高橋ユキ氏、宮下洋一氏、横田増生氏、吉田千亜氏ら、各賞受賞者や注目のジャーナリストが長期間の取材に取り組んだ作品を配信する予定。

同サービスの収益の一部は「調査報道支援プログラム」に使用し、ジャーナリズムの最も重要な役割を担う調査報道が継続的に生み出される環境づくりに取り組むという。

今回の新サービス開始にあたり、スローニュース代表の瀬尾傑氏は以下のように述べている。

「時間をかけて取材をする調査報道はジャーナリズムの最も重要な役割のひとつ。

その調査報道を支えるエコシステムをつくりたい。ーーSlowNewsはその思いからスタートしたという。

ノンフィクションの傑作や海外メディアの話題記事、そしてSlowNewsのオリジナル作品が、複雑な社会を多様な視点から伝えるという。

分断する世界をつなぐ共感を生み出すストーリーをゆっくりとお届けします」

またThe Guardianライセンシングマネージャーのジェレミー・ウィルコックス氏は以下のように述べている。

「SlowNewsのサービスを通して、Guardianがライセンス提供するロングリードの記事を配信することになりました。

私たちは、日本において国際的な調査報道ジャーナリズムを発展させるというSlowNewsのミッションに関与できることをうれしく思います」