公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、3月25日に福島県からスタートする東京2020オリンピック聖火リレーについて、聖火リレーを実施する都道府県の新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ、以下の対応で実施することを発表した。
・3密(密閉・密集・密接)の回避
・飛沫感染・接触感染防止
・殺菌・消毒の徹底
・体調管理・確認の徹底
・広報・周知の徹底
・陽性者・体調不良者発生時等の対応計画の作成
各注意事項は以下の通り。
<聖火リレーの沿道における観覧についての注意事項>
・体調が悪い場合や感染が疑われる場合は、観覧を控える。
・沿道で観覧する場合は、住まいに近い場所で観覧し、特に、住まいの都道府県以外での観覧は控える。
・沿道では、マスクの着用。
・大声を出さずに、拍手による応援や、配布グッズ等を活用した応援を行う。
・観覧時は前後左右の方と適切な距離を取って観覧する。過度な密集が生じた場合は、リレーを中断する場合がある。
・聖火リレー実施後2週間以内に、新型コロナウイルス感染症に感染した場合、医療機関に相談の上、組織委員会に速やかに報告する。
・沿道における聖火ランナーの走行の模様は、聖火リレー期間中は毎日インターネットのライブ中継で視聴することが可能なため、沿道の密集を避けるために、なるべくライブ中継で観覧する。
<セレモニー(セレブレーション、出発式、ミニセレブレーション)観覧についての注意事項>
・体調が悪い場合や感染が疑われる場合は、入場することは不可。
・受付時の検温と手指消毒に協力し、体温が37.5度以上ある人は、観覧不可。
・マスクの着用。(マスクを着用しない人は、入場を断る場合あり)
・大声を出さずに、拍手による応援。
・人が密集している場所での観覧は控える。
・聖火リレー実施後2週間以内に、新型コロナウイルス感染症に感染した場合、医療機関に相談の上、都道府県実行委員会に速やかに報告。
・セレブレーションは、原則として事前予約制とするため、当日の参加申し込みは不可。出発式、ミニセレブレーションについても、人数制限を行う場合があるので、都道府県聖火リレー実行委員会に問い合わせる。
以下、感染予防への取り組み。
<聖火ランナーの遵守事項>
〜実施前の体調管理・行動管理の遵守〜
・実施2週間前から当日までの間、会食をしない、密集する場所への外出を避けるなど、新型コロナウイルス感染リスクの高い行動を控える。実施2週間前から当日までの間、体調管理チェックシートへの記入を行う。
・体調が悪い場合や感染が疑われる場合は、速やかに、保健所や診療所に報告・相談。
・保健所および診療所との相談により新型コロナウイルス感染の可能性があり、PCR検査等を受診することが決まった際は、速やかに組織委員会へ連絡。その上で、PCR検査が陽性だった場合は、検査結果を速やかに組織委員会に報告し、参加を見合わせる。(陰性の場合は、体調の回復状態を踏まえ、判断を行う。)
・走行時点において緊急事態宣言または、まん延防止等重点措置が実施されている都道府県又は市区町村に居住しており、都道府県境を越えて走行する聖火ランナーについては、走行1週間前以内のPCR検査又は抗原定量検査を推奨。検査費用については組織委員会が負担。
・海外から日本に入国する聖火ランナーについては、その時点における日本政府の入国管理方針に従う。
〜実施当日の遵守事項〜
・当日、体調が悪い場合や感染が疑われる場合は、速やかに連絡の上、参加は見合わせる。
・受付時の検温と手指消毒に協力し、体温が37.5度以上あり、日陰で一定時間休んで再度検温しても37.5度以上の発熱がある場合は、参加を見合わせる。
・体調管理チェックシートの提示。記載内容に不備がある場合や、事実と相違がある場合等は、参加を見合わせる場合あり。
・マスクを着用。(ただし、走行時においては、一定の距離を確保した上で、マスクを着用しないことを可能とする。
・受付時や、バスの車内における大声での会話は控える。
・聖火リレー実施後2週間以内に、新型コロナウイルス感染症に感染した場合、医療機関に相談のうえ、組織委員会に速やかに報告ください。その場合は、聖火ランナーデスクまで連絡する。
<運営スタッフの遵守事項>
・業務に従事する2週間前から、体調管理チェックシートと行動記録表を作成。
・業務に従事する2週間前から、毎朝検温を実施し、体調が悪い場合や感染が疑われる場合は、速やかに運営責任者に報告。(その場合、運営責任者は、当該スタッフに、業務に従事せず、自主隔離する指示を出す。)
・できる限り同じ席での食事は控える。同じ席で食事する場合は、対面での着席は避けるとともに、会話は一切しないものとする。
・常にマスクを着用し、手指消毒の実施を徹底する。
・車両乗車時は、こまめな換気および不要な会話を控えることを徹底。
・一人部屋での宿泊を原則とするが、複数人相部屋の場合は、部屋でもマスク着用とする。
・業務開始2週間前から業務実施当日にかけて、休務日や業務終了後など業務時間外にも、3密が予想される場所(密集が予想される飲食店や娯楽施設等)には行かないことを徹底。
・長期間業務に従事する運営スタッフは、定期的にスクリーニング検査を受けるものとする。
<その他>
・個別の都道府県における聖火リレーの実施については、当該都道府県の新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ、実施形態を変更する場合あり。
・具体的には、当該都道府県に緊急事態宣言や不要不急の外出自粛要請が発出されている場合など、必要に応じて、公道での聖火リレーを見合わせ、セレブレーション会場における無観客(関係者を除く)での点火セレモニーのみを実施するような措置を行う場合がある。
・実施形態を変更する場合、都道府県実行委員会には、県内への周知が滞りなく実施されるよう協力をお願いする予定。