「Ingress Prime」や「ポケモンGO」などのスマホゲームを展開する米企業・Nianticは、同社が提供するゲーム内での不正行為についてアップデートを発表した。

Nianticは公平なゲームプレイを促進し、ゲームの誠実さを保ち、プレイヤーの関係の透明性を向上させるべく改善を行っている。

このコミットメントの一環として、ゲーム内の不正行為を抑制するための最近の取り組みの一部を紹介するという。

  • 2020年に入ってから『Pokémon GO』『Ingress』『ハリー・ポッター:魔法同盟』全体で500万人以上の不正行為者に対処を実施。そのうち20%以上が永久停止となった。
  • 最初に警告を受けたユーザーの90%以上の人が不正行為をやめている。これは少しだけ間違ってしまったカジュアルな不正行為者を罰することと、より深刻な不正行為者を罰することとの適切な対応バランスを考え続けているNianticにとって心強い結果に。
  • 不正行為の検出と対応を強化するため、関係チームを拡大させることと同時に、新しい技術への投資も行っている。今後も引き続き利用規約に違反するユーザーへの対処を行い、数週間の間にさらに不正行為への対応の強化を行う予定。
  • 誤検知を最小限に抑え、より正確に不正行為を検出するために、プレイヤーレポートやその他のフィードバックチャンネルからも事実を収集することで既存の検出方法を常に微調整し、改善を行っている。
  • プレイヤーの声に耳を傾け、公平なゲームにするためにコミュニティも協力できる方法を模索している。例えば、不正を行っているIngressエージェントがゲーム内でさらなるダメージを起こす前に他のエージェントがNianticへの迅速な介入をリクエストできるよう、ファストトラックプロセスを導入。
    以来、4,000件以上のリクエストがあり、そのうちの70%に迅速な調査が行われ、適切な措置をとることができたという。今後もコミュニティからのフィードバックを受けながら、プロセスの改善を継続するという。
  • Ingressにおいて、オペレーションの実行中にIngressのポータルが位置偽装されるという懸念に対処するため、不正行為のゲームへの影響を軽減できるように追加のセキュリティ対策の導入に取り組んでいる。
    コンパートメントアクセスレベルの対策についての詳細はIngressフォーラムおよびSNSにて近日中に案内予定。インターネット上には日々、不正行為や位置偽装などのツールが登場しているが、Nianticが提供する全てのゲームにおいて公正なゲームプレイを提供できるよう、不正行為の検出と対処の改善の努力を続けるという。

なお、同社がこれまで不正ツール(アンチチート)への対応についてあまり発表していない理由の一つは、この部分について何も行っていないからということではなく、不正行為をする人々にNianticの検出メカニズムの情報を提供したくないためとのことだ。