LINE Financialとみずほ銀行、LINE Bank設立準備会社への追加出資および経営体制変更

LINEとみずほフィナンシャルグループは、両社傘下のLINE Financial、みずほ銀行を通じた共同出資により、「LINE」とリンクした、親しみやすく利用しやすい“スマホ銀行”の提供に向け、2019年5月にLINE Bank設立準備会社を設立し開業に向けた準備を進めてきた。

今回、LINE Financialとみずほ銀行は、開業に向けて必要なLINE Bank設立準備会社への追加出資と同社の経営体制変更を決定。

LINE Bank設立準備会社では、関係当局の許認可等を前提に、2022年度中の新銀行の設立を目指して準備を進めていくとのことだ。

追加出資と経営体制変更の背景

LINE Bank設立準備会社では、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大によるキャッシュレス化の拡大やDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速等、スマートフォンで金融サービスが利用できる「スマホ金融」への幅広い世代からのニーズの高まりを受け、新銀行の目指す姿を、デジタルネイティブ世代を中心に、幅広いユーザーが圧倒的な利便性を実感できる、唯一の「コミュニケーションアプリ内で完結する『スマホベースのメインバンク』」として、開発を進めていくことにしたとしている。

追加出資と経営体制変更の内容

開業に向けたシステム開発を更に加速させるため、LINE Financialとみずほ銀行より、LINE Bank設立準備会社へ合計120億円の追加出資を実施。

これにより、LINE Bank設立準備会社の資本金および資本準備金は、165億円に。

また、新銀行に向けたLINE Financialとみずほ銀行の連携の強化、イコールパートナーとしてのコミットメントを明確にする観点から、経営体制をCo-CEO体制とし、現在のCEOに加え、新たにみずほ銀行が指名するCo-CEOが就任。

Co-CEO以外の取締役・監査役についてもLINE Financialが指名する役員4名、みずほ銀行が指名する役員4名と同数とすることで、LINE Bank設立準備会社におけるガバナンス体制をこれまで以上に強固なものとしていくという。

なお、新任のCo-CEOについては、決定次第発表する予定であるとのことだ。

今後の展開

LINE Bank設立準備会社では、「LINE」の月間利用者数8,600万人を超えるユーザーベース、ユーザビリティの高いUI/UXと、みずほ銀行が培ってきた銀行業におけるノウハウを活かし、LINEアプリ上で全ての銀行サービスが完結する他にはない“スマホ銀行”の提供を予定している。

伝統的な銀行サービスにはない、スマートフォンベースでありながら対面のようなコミュニケーションを併せ持ち、親しみやすく、圧倒的な利便性を持つサービスを提供することで、新たな金融体験を実現していくとのことだ。

銀行に行くのではなく、日々利用するスマートフォン、まさに“手のひらの中で完結する”銀行サービスを提供し、ユーザー1人ひとりに寄り添い、日常的に安心・安全に利用できるメインバンクを目指すとしている。

LINE Financialとみずほ銀行は、準備を進める“スマホ銀行”を通じて、より一層質の高い、安心安全なサービスの実現に向け、引き続き徹底的なユーザー視点の追求と新たな金融体験の提供へ取り組んでいくという。

なお、新銀行の概要、具体的なサービス内容、スケジュール等の詳細については、決定次第、改めて発表するとのことだ。

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