メルカリは、2021年2月22日より、女性やLGBT+コミュニティの人などIT業界のマイノリティ(少数派)を対象とした、ソフトウェアエンジニア育成プログラム「Build@Mercari 2021」の参加者の募集を開始したと発表した。

メルカリは、2018年より、個々の多様な経験や視点を尊重した世界的に競争力のあるチームづくりを目指し、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と受容、以下D&I)の推進をしてきた。

その一方で、ソフトウェアエンジニア業界におけるD&Iの推進は、いまもなおメルカリのみならず、IT業界全体で取り組むべき、大きな課題となっている。

特に女性やLGBT+コミュニティの人々のなかには、「理系分野」のマイノリティであることから、教育や実務経験を積む機会が十分に得にくいという課題がある。

また、日本におけるソフトウェアエンジニアの女性比率は約20%に留まっており、急速な改善が必要とされているという。

そうしたIT業界のマイノリティの人々を対象に、エンジニアを本格的に目指す機会を提供することで、業界全体でのD&I推進に少しでも貢献すべく、メルカリは「Build@Mercari」を2020年より実施している。

今年度は、より幅広い人にチャレンジしてもらえるよう、日本国外からの応募も可能な形に内容をアップデートし、同プログラムを開催するとのことだ。

Build@Mercari 2021の概要は以下になる。

プログラム概要

「Build@Mercari 2021」はBuildトレーニングプログラムと、Buildインターンシップから構成されるソフトウェアエンジニア育成プログラム。

参加者は前半ではデータ構造とアルゴリズム等を学ぶBuildトレーニングプログラムを受講し、修了後選考を経た人に、Buildインターンシップに進んでもらう。

Buildトレーニングプログラム概要(前半)

Buildトレーニングプログラムでは、オンラインビデオコースを約3週間受講してもらい、データ構造とアルゴリズムやメルカリで使用している技術領域を学び、必要な技術力を身に着けてもらった上で、Buildインターンシップの選考に臨んでもらう。

Buildトレーニングプログラム中には、チャットツールを利用してメルカリ・メルペイの社員がサポートを行うとのことだ。

Buildインターンシップ概要(後半)

Buildトレーニングプログラムを修了し、かつBuildインターンシップの選考を通過した人は、メルカリ・メルペイの開発チームで2か月間、各チームが担当するアプリやウェブ機能の開発に携わってもらうという。
なお、Buildインターンシップは有給。

応募期間:

2021年2月22日〜2021年3月31日

開催時期:

Buildトレーニングプログラム 2021年4月後半〜2021年5月(予定)
Buildインターンシップ 2021年8月〜2021年9月(予定)
必須条件

・メルカリのミッションとバリューに共感してもらえる人
・STEM・IT分野におけるマイノリティである女性や、LGBT+コミュニティの人、またはマイノリティだと自覚している人
・コンピューターサイエンスに関するコースを一つ以上終了している人(独学、オンラインで学習中の人も可。必ずしもコンピューターサイエンスに在学中、学位取得済・予定である必要はありません)
・現在大学・大学院に在籍しており2022年以降に正社員として入社が可能な人、もしくは既に卒業され1〜3年程度の就業経験を持つ人