フランスのプレミアム ライフスタイル ブランド LACOSTE(ラコステ)は、環境への負荷に配慮した新しいポロシャツ“LACOSTE LOOP POLO”が登場すると発表した。
「自らの歴史を振り返り、書き換える勇気を持ち、未来の姿を変えていく」。これがこのポロシャツに対するビジョンであるという。
見た目には既存のものと大差のないこのクラシックフィットのポロシャツであるが、その製造背景にはブランドとしての前向きなチャレンジが盛り込まれているとのことだ。
リサイクルコットンを30%使用し、100%循環型ファッションを目指す
LACOSTE LOOP POLOの素材には30%のリサイクルコットンが使用されている。
些細な欠陥があるために、店頭に並ぶことのなかったポロシャツから再生されたリサイクル繊維をヴァージンコットンとともに紡績し(全体の70%にヴァージンコットンを使用)、ラコステのポロシャツの代名詞である極上のドレープを生み出している。
同社は余剰在庫を廃棄する代わりに、循環方式で製造サイクルに組み込んでいくとのことだ。
一枚一枚異なるLACOSTE LOOP POLO
もともとラコステのポロシャツはリサイクルされることを想定して作られたとし、このポリシーはLACOSTE LOOP POLOにも受け継がれ、独特なスタイルを生み出したとのことだ。
ミッドナイトブルー、またはヘザーグレーのポロシャツは、ヴァージンコットンとリサイクルコットンの繊維がランダムに織り込まれることで色合いにわずかな変化が生まれ、一枚一枚がそれぞれ異なる表情を見せるとしている。
象徴的な“プチピケ”素材の質感、2つボタンのネックライン、独自のスリーブ、サステナビリティに配慮したこのモデルは、スポーティでシックなブランドの精神が詰まっており、さらに新たな解釈が加えられている。
それは胸にあしらわれたリサイクル・ポリエステル製の織柄が印象的なワニロゴにも表れていて、ボディと同系色で配されたそれが相乗効果を生んでいるとのことだ。
エレン・マッカーサー財団との提携により製造工程を再構築
製造工程における水の消費量削減を実現しながら、ブランドのアヴァンギャルドな姿勢をも忠実に反映するLACOSTE LOOP POLOは、ラコステの新時代を切り拓くモデル。
同社は2020年12月、エレン・マッカーサー財団の「メイク・ファッション・サーキュラー(ファッションを循環型にしよう)」プログラムに加入。
英国人ヨット選手により2009年に創設されたこの非営利団体は、循環性を世界各国の経済政策に導入する活動を行っており、その一環としてファッションブランドがより環境に配慮した事業運営を行えるよう支援し、地球の環境と世界中の人々にファッションブランドが与える影響に対して一層の注意を払いながら取り組みを強化していくとしている。
LACOSTEの“DURABLE ELEGANCE”について
過去数十年のファッション業界における急速な変化は消費量の増加を招いた。
その結果、環境や社会の面での影響が懸念されるようになり、こうした消費モデルは限界を迎えているという。
ラコステは、同社がメンバーとなっているエレン・マッカーサー財団の「メイク・ファッション・サーキュラー」イニシアチブと同じく、現在の構造を緊急に変革しなくてはならないと考えているとし、これが、同社が“DURABLE ELEGANCE”(耐久性のあるエレガンス)と称しているものであるとのことだ。
DURABLE ELEGANCEのコンセプトは、ルネ・ラコステの生涯と、動きに対する彼の考え方に呼応するという。
先見性に長けたルネ・ラコステは、「衣服を通じて動きやすさを実現することは、個人的な充足感を高め、自由と挑戦を追求する精神を養う原動力になる」と見抜いていたという。
同社の製品はいずれも長持ちすること、長く着られることを第一に考えたデザインであり、それはいつからか世界中でエレガンスの代名詞となってきた。
そしてエレガンスはまた、振る舞い方、在り方でもあるとラコステは考えるという。人々が力を合わせて、新しい解決方法を探すことを可能にするエレガンスは、各々の間にある“違い”を乗り越えるための価値観であり、変革を促す力であるとのことだ。
前例のないベストセラーのリサイクルバージョン。新たな風を吹き込む環境にやさしいリサイクル製品、“LACOSTE LOOP POLO”は2021年2月22日発売。
以下のラコステ店舗およびラコステ オンラインストアで購入できる。
■取り扱い店舗
銀座店、渋谷店、ジョイナス横浜店、京都店、三宮店、ラゾーナ川崎店(現在はCLOSE。4月16日 リニューアルOPEN予定)