凸版印刷、浴室で使える「紙パック」の本格生産へ 石化由来材料55%削減

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凸版印刷は、「ちきゅう」に価値ある「サステナブル バリュー パッケージ™」を提供しており、ラインアップの1つとして、2019年2月に、プラスチックボトルからの代替が可能な新しい紙パック「キューブパック™」を開発している。

今回、「キューブパック™」の生産設備を導入し、2021年4月より本格生産を開始することを発表した。

また同時に、太陽油脂のボディソープ製品、コーセーの日やけ止めクリーム製品にて、「キューブパック™」の本格採用が決定したと公表した。

同製品は、浴室や洗面所など水回りでの使用時に、水と常時接着する底部付近に紙端部を設けない独自構造により、プラスチックボトルとほぼ同等の耐水性を実現したもの。

また、従来の紙パックではその構造上不可能だった、口栓を中央につけられる形状も実現しており、ポンプを付け替える「付け替え容器」しての使用が可能とのことだ。

企業は同製品を採用することにより、プラスチックボトルと比較して、石化由来材料を約55%削減でき、また、既存のプラスチックボトルの充填機の流用で、充填が可能としている。

なお、同製品は2月24日から26日に開催される「TOKYO PACK 2021-東京国際包装展-」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブースに出展される。

凸版印刷は、同製品を化粧品・トイレタリー業界など、プラスチックボトルを使用する企業に向け拡販、2022年度に約10億円の売上を目指す方針を示している。

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