キリン、副業人材を公募 キリンビールの事業創造部に配属

kirin キリン

キリンホールディングスは、キリングループとして初めて新規事業にかかわる副業人材の公募を実施すると発表した。

今回の募集先は、グループ会社であるキリンビールの事業創造部となる。

募集期間は、2月18日から3月17日。公募にあたっては、Visionalグループのビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」にて実施するとのことだ。

同社は、2019年にキリングループの長期経営構想である「キリングループ・ビジョン2027(以下、KV2027)」を策定し、その中の「イノベーションを実現する組織能力」の1つとして「多様な人材と挑戦する風土」を掲げ、「違い」を掛け合わせることで新たな価値やイノベーションを生み出すことを目指しているという。

今回「KV2027」の実現に向けたキリングループの人材戦略において重要課題である「成長マインド強化」および「働きがい改革」による「個の充実」・「多様性推進」の加速のため、副業を効果的に活用していくとのことだ。

今回は、キリンビールの新規事業の創発・育成を担う事業創造部において、IoT・マーケティング領域におけるエグゼクティブ・アドバイザーを、それぞれ1名程度選定することを想定している。

同社では保有していない専門性・スキルを持つ社外のプロフェッショナル人材を受け入れることで、新規事業の創発・育成の促進および組織能力強化を図るという。

キリングループは、新型コロナウイルスによるさまざまな環境変化を、会社と従業員双方が成長する機会と捉え、国内の全グループ従業員約20,000人を対象に新たな経営環境における新しい働き方改革として「①働く場所の選択」「②システム/ITツールの拡充」「③働き方に関する制度の拡充」「④新たなコミュニケーションスタイル」という4つの柱で「『働きがい』改革KIRIN Work Style30」を2020年7月1日から進めている。

その中で、社外での業務に従事することを通じて「深い専門性」や「新たな視点・経験」を従業員一人ひとりが獲得することで、自身の成長や多様な価値観の醸成につなげ、それを本業生かすことを目的に従業員の副業を認めているという。

今後も副業の取り組みを通じて、従業員個人と組織のダイバーシティを深化させるとともに、他社・他者とつながることで組織能力を高め、社会課題とのつながりや新たな気付きを醸成することで、従業員のCSV2マインド向上につなげていくとのことだ。

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