千葉大学病院、「コロナワクチンセンター」を設置 医学部と連携でワクチンの有効性・安全性について研究

千葉大学病院は、2月1日「コロナワクチンセンター」を設置したことを発表した。

今後、病院全体で同院職員や地域医療関係者等の新型コロナウイルスワクチン接種推進に取り組むとともに、医学研究院(医学部)と連携し、同院職員1,000人程度の協力を得て、ワクチンの有効性・安全性について研究し、学術発信を行い、高度先進医療の提供と地域医療への貢献を目指すとしている

活動内容

1.同院職員および地域医療関係者等に対するワクチン接種
・ 希望する全職員・地域医療関係者等へのワクチン接種の推進
・ 接種後の副反応(アナフィラキシーなど)対応の体制整備

2.ワクチンの効果・副反応・免疫応答に関する研究(医学研究院と連携)
・ 同院職員より研究協力者1,000人程度を募集 ⇒ 全職員に協力意思を伺い、同意書の取得を行う
・ 1回目のワクチン接種前と2回目のワクチン接種後に採血および唾液を採取・保存
・ ワクチン接種前後の抗体価を測定し、一部被検者についてはリンパ球の機能等を評価(研究に協力する職員へ抗体結果を通知)

3.ワクチンの正しい情報などを伝える啓発活動(医療者向けの動画、ポスターの作製など)

コロナワクチンセンター設置にあたっての横手幸太郎病院長のコメントは以下。

「これまで目の前の患者さんを治療することに追われ、防戦一方でしたが、今後、安全にワクチンの接種を推進し、併せて日本人におけるワクチンの有効性など免疫学的な研究を行い、その成果を発信することにより、安心して暮らせる社会の回復に貢献したいと考えております。」

モバイルバージョンを終了