NTTデータ関西は、新型コロナウイルスの「ワクチン接種予約サービス」を人口5万人以下の地方自治体を対象に、最大100団体へ2021年5月から無償提供すると発表した。
同サービスは、NTTデータ関西が地方自治体に提供しているソリューション「e-TUMO RESERVE 汎用予約サービス」を活用し、ワクチン接種予約向けの機能を提供するもの。
これにより、住民は、パソコン・スマートフォン等から接種会場ごとの空き状況を確認し迅速に予約が可能となる。地方自治体では、ワクチンの接種状況に応じた予約枠の設定・予約状況の確認等ができ、集団接種会場での密を回避しつつ、効率的なワクチン接種が可能となるとのことだ。
サービスの概要および条件は以下。
提供期間:2021年5月から2022年3月31日
提供対象:人口5万人以下の自治体約1200団体を対象に、最大100団体に無償提供
提供機能:「住民からのインターネット予約機能」、「自治体の予約管理機能」
なお、同サービスは地方自治体向けのサービスであるため、自治体による集団接種予約を対象とするとしている。
同サービスでは、地方自治体がワクチン接種の予約状況、接種の実績情報をリアルタイムに確認できるため、予約状況に応じたワクチンの適正配分や的確な体制整備など効率的な運用につながるという。
また、LGWAN ASPとして提供しているクラウド型サービスであるため、短期間で導入が可能であり、かつ、万全のセキュリティ対策、高い安全性を実現。
<ワクチン接種予約の主な機能>
●住民
- 接種会場ごとに空き状況が表示されたカレンダーから予約する機能
- 予約時に同一接種券番号の予約の重複を確認する機能
- 1回目と2回目の接種日の間隔が一定以上の日数かを確認する機能
- 事前に問診票の回答を登録する機能
●地方自治体
- 接種会場ごとの予約枠を設定する機能
- 接種会場ごとの予約状況を確認する機能
- 「接種券番号」で予約情報を参照する機能
- 接種実績の登録結果を国で構築予定の接種管理DBに連携する機能
新型コロナウイルスのワクチン接種に関する地方自治体の業務は、多岐にわたっている中、特に小規模な自治体においては、限られた職員の中で対応せざるを得ない状況にあるという。
そこで、NTTデータ関西では、小規模な地方自治体のワクチン接種対応業務のうち、ワクチン予約業務の効率化の支援を目的として、実績のあるソリューション「e-TUMO」を活用した「ワクチン接種予約サービス」を無償提供することとしたとのことだ。