東京海上日動火災保険は、ミライロと資本業務提携したと発表した。

近年、多様な人材・価値観を受容する共生社会作りなど、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)領域に対する社会的な認識が高まっている。

同社グループでは、国内外で働く約4万人のグループ社員が、性別、年齢、国籍、障がいの有無等にかかわらず、自らの能力を最大限発揮し、活躍できる世界規模での D&I を推進していくことをダイバーシティポリシーで掲げている。

また、すべての人々の社会的、経済的な包含を促進するため、共生社会をめざして、高齢者、盲ろう者、障がい者アスリート等を支援する活動を、世界各地の社員が主体的に取り組んでいるとのことだ。

同社は、「お客様や地域社会の“いざ”をお守りする」という同社パーパス(存在意義)の実現に向けて、D&I領域における社会課題解決を図るとともに、障がい者等のQuality of Lifeの向上に貢献し、誰もが安心・安全・快適に暮らし、多様な自己実現ができる共生社会作りをめざしているという。

ミライロは、「バリア(障がい)をバリュー(価値)に変える(バリアバリュー)」を企業理念として掲げ、様々なユニバーサルデザインに関するサービスを事業として展開。

具体的には、障がい者等が抱える「意識の壁」「環境の壁」「情報の壁」をそれぞれ解消するために、ミライロID(電子障がい者手帳)、ユニバーサルマナー研修・検定、ミライロ・コネクト(遠隔手話通訳サービス等)、ミライロ・アーキテクチャー(設計・改修時のユニバーサルデザイン監修)等といった多様なユニバーサルデザインに関するソリューションを提供している。

今回、東京海上日動は、D&I領域における新たなイノベーションを一層進めるために、障がい者等の生活支援に高度な知見・ノウハウ、サービス、ネットワークを有するミライロとの資本業務提携を締結。

同社とミライロは戦略的パートナシップに基づき、「社会課題×DX」をテーマとして、障がい者等の生活支援に関して、最先端のテクノロジーを活用した新たなデジタルソリューションを共同で開発・展開していくとのことだ。

【具体的な取組み】

  • 安心・安全に暮らせる災害に強いレジリエントな街づくりを実現するための防災・減災サービス
  • いきいきと健康的に働き自己実現できるサステナブルな社会を実現するための企業向けサービス
  • バリアフリーに移動し自己実現可能な社会の実現をめざした移動・モビリティサービス
  • 障がい者の知見を集めたデータ等を活用した企業向けのコンサルティングサービス
  • デジタルプラットフォームを通じた保険商品の提供等

こうした取組みを通じて地域・社会を支え、安心・安全でサステナブルな未来の創造に取り組んでいくとしている。