航行距離約44,996kmの世界一周ヨットレース「Vendée Globe2020-2021」 白石康次郎氏が約95日でフィニッシュ

ゴールドウィンは、単独無寄港無補給世界一周ヨットレース「Vendée Globe(ヴァンデ・グローブ)2020-2021」に挑戦中のHELLY HANSENアスリートである白石康次郎氏(DMG MORI SAILING TEAM)が、2021年2月11日11時52分58秒(現地時間)に94日21時間32分56秒の航海の末、フィニッシュの地、フランス、レ・サーブル=ドロンヌに16位でフィニッシュしたことを発表した。

「Vendée Globe 2020-2021」は2020年11月8日にフランスのレ・サーブル=ドロンヌをスタートした。

たった一人で全長60フィート(約18.3m)の外洋レース艇に乗り、誰からの補給も受けず、どこの港にも寄らず、スタート地点のレ・サーブル=ドロンヌへ戻ってくる、総航行距離約44,996km(24,296海里)を約80日間かけて競う最も過酷なソロレースとなる。

レース序盤からメインセイルが破けるという大きなアクシデントに見舞われ、いつリタイアしてもおかしくない状況にありながらも諦めず、陸上スタッフと解決策を見出し、10日間かけて船上でセイルを修復してレースに復帰。

その後はメインセイルに負荷がかからないようなセーリングを心掛け、「完走」を目標にフィニッシュ地のレ・サーブル=ドロンヌを目指しレースを続行した。

参加33艇のうち8艇がリタイア、完走した艇も何らかの破損やトラブルを抱えながらのフィニッシュであり、このレースを完走することの難しさ、そして過酷さが伝わる。

アジア人として初のヴァンデ・グローブ完走は快挙であり、白石氏はヴァンデ・グローブの歴史にその名を刻むこととなった。

同社は今回の白石氏の挑戦に向けて、これまでのブランドが持つノウハウと白石氏からのフィードバックをもとに、船上で起こる様々な状況に対応できるセーリングウェアの開発を行い、アンダーウェアやインナーウェアを含む世界一周に必要なセーリングギアを制作し、提供していくとしている。

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