コインランドリーを全国展開しているジーアイビーは、「災害対応型ランドリー」を2021年2月19日に静岡県富士市に出店することを発表した。
同件はLPガス非常用発電ソリューションを活用した、災害時の停電等にも対応する新しい形のコインランドリーであるという。
また、今回の出店で「ブルースカイランドリー」は全国127店舗目となり、静岡県下では13店舗目となる。
災害対応型ランドリーは、「標準仕様」として3日分のLPガスを貯槽できるLPガスタンク、ポータブル発電機への接続が可能な設備を完備。
ポータブル発電機はガスを利用して発電する仕組みになっており、携帯電話充電などへ電力供給することができるという。
また、店舗にガスコンロ、ガス炊飯器を導入し、被災者向けの炊き出しが可能に。昨今の社会情勢により三密回避に向けた分散避難が必要となる中、コインランドリーを“臨時避難所“として活用する事ができるとのことだ。
2019年の令和元年房総半島台風(台風15号)の際、千葉県で大規模停電が発生。県内の2店舗 カインズ市原店(千葉県市原市)、ベイシア大網白里店(千葉県大網白里市)は停電を免れたものの、停電が長引き、遠方からも多くの住民が洗濯に訪れたという。
この出来事をきっかけに「災害時、コインランドリーが救援にならないか」と社内で何度も協議を重ね、災害対応型店舗の発案につながったとのことだ。
なお、現在、全国127店舗中、17店舗で災害対応型店舗を展開している。
今後2025年までに500店舗に増やす中、新規店舗はできるだけ災害対応型として出店する方針であるとのことだ。
近年、災害の多発化・激甚化により災害対応型店舗へのフランチャイズオーナーの関心も高まっている。
また一方で、共働き世帯の増加を背景とする家事の時短ニーズの高まりや大型寝具洗濯・乾燥の利用者が増えコインランドリー市場はまだまだ増加傾向にあるといえるとのことだ。