スタバ、アイスコーヒー提供を紙カップとストロー不要リッドで 使い捨てプラ削減の取り組みを前進

スターバックス コーヒー ジャパンは、2021年2月15日より国内の全店舗で、現在プラスチックカップで提供しているアイスコーヒー、アイスティーを、ホット・アイス兼用のFSC®認証紙を用いた新たなペーパーカップと、ストロー不要のリッドで提供を始めることを発表した。

これは使い捨てプラスチック削減を目指し、昨年11月より先行して101店舗で実施していた取り組みで、今回一挙に全国の約1,600店舗へ拡大させるとのことだ。

また2021年春には、ペーパーカップで提供する対象のアイスビバレッジを更に追加する予定であるという。

同取り組みを通し、年間約6,100万杯分*2のプラスチックカップ削減効果を生む見込みでいる。

FSC®認証紙カップ・ストローレスリッドの詳細は以下。

FSC®認証紙カップ

現在プラスチックカップを使用している、アイスコーヒーやアイスティーなどの主要なアイスビバレッジを、ホット・アイス双方に使用できるペーパーカップで提供。

冷たい液体を注いでも結露の影響を受けにくく、耐久性を持たせるよう、カップの内側、外側共にラミネート加工を施してあるという。またこのカップは、適正に管理された森林およびその他の管理された供給源からの原材料で生産されたFSC®認証紙を使用しているとのことだ。

ストローレスリッド

ホット・アイス双方に使用可能。快適な飲み心地で、コーヒーのアロマも楽しめるよう、ホットビバレッジに使用していた従来のリッドよりも飲み口を大きく設計。

また、フリップアップの形状を採用することで、TOGO(持ち帰り)時に使用していたプラスチック製のマドラーや、飲み口をふさぐシールなどの使い捨て資材のさらなる削減にもつながるとしている。

先行導入店舗でのパートナー(従業員)の声

先行して導入開始した店舗パートナーへのアンケートには、同アクションに対しての多くの共感の声が寄せられたという。

「毎日のお客様とのふれあいの中で、ペーパーカップでのアイスビバレッジのお渡しや、紙ストローのご提供などのアクションが、一人ひとりのお客様の気持ちを確かに動かしていると感じることができます。環境にやさしい新しいスタイルを、ポジティブにご提案していきたいです」

「新たなスタイルによる戸惑いなど、たとえ困難が伴うチャレンジだとしても、未来の地球環境を守る行動を優先させられるブランドでありたいと感じています。この変化を前向きに受け止めていただけるよう、パートナー皆でお客様に語りかけていきます」

グローバルでの使い捨てプラスチック削減の歩み

昨年1月にグローバルで発表した「リソースポジティブカンパニー」を目指すアクションの一環として、スターバックスでは各国で使い捨てプラスチック削減の取り組みを加速させている。

2018年の韓国でのストローレスリッド導入を皮切りに、2019年には中国全土、2020年にはアメリカとカナダの全店舗で同資材の提供を開始。

また2019年は、イギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国で、FSC®認証紙ストローの提供を開始し、翌年1月からは日本でも同様に、FSC®認証紙のストローを導入。

インドネシアやタイなどのアジアマーケットでもプラスチックストローを段階的に廃止しているとのことだ。

スターバックスでは全世界で、使い捨てプラスチック削減のアクションを通し、コミュニティに更にポジティブな影響を与える活動を継続していくとしている。

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