スポーツクラブ「メガロス」を展開する野村不動産ライフ&スポーツは、健康寿命を延伸し、人生100年を「よりよく生きる」ことをビジョンにしたサービス展開を目的に、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターと学術指導契約を締結したことを発表した。

平均寿命、健康寿命ともに、世界のトップクラスの日本にとって「健康寿命の延伸」は、健康日本21(第二次)の中心課題であり、指標として盛り込まれている。

平均寿命と健康寿命の差は、2010 (平成22)年で、男性9.13年、女性12.68年であり、今後、持続可能な社会保障制度にも資する新たな国民健康づくり運動を展開するという視点から、健康寿命に関する目標は、「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加」とされているという。

そこで、高齢者医療のパイオニア・老年学研究の拠点として活発な診療・研究活動を展開している東京都健康長寿医療センターと連携し、シニアが運動を通じて健康となることで社会的役割を意欲的に担い、いきがいを持てる社会の実現を目指していくとのことだ。

新型コロナウイルスの脅威が続く中、シニアの感染リスクが心配されているが、あわせてシニアの「フレイル」など「健康二次被害」が懸念されているという。

そこでメガロス会員・非会員における「フレイル度に関する健康調査」を東京都健康長寿医療センターと共同で実施したとのことだ。

調査結果から退会後の非会員の方が、運動を継続している会員よりも、「フレイル予備群」に多く相当していることが判明したという。

またフレイル以外にも自粛生活の中で外出しないことで認知機能の低下も懸念されているという。

現在、同社ではコロナ下の健康二次被害を防止するため、シニアの健康応援や自粛生活やリモートワーク中の運動不足解消を目的とした「家族健康応援企画」を推進している。

1.おじいちゃん、おばあちゃんの簡単健康チェック 無料体力測定と健康相談
2.会員様のご家族は2週間施設無料利用招待
3.リモートワーク中の家族へ「肩こり・腰痛・首をラクに」20分2,200円ストレッチ
4.パパママ応援 月3,300円で施設利用(キッズスクール在籍者の保護者限定)

スポーツクラブはボディメイクやダイエットのイメージがあるが、同社では「顧客満足を感動と喜びに変える」という企業理念のもと、長期的な健康づくりというウェルネス視点から、館内・外において地域の方の体力や免疫力向上をサポート、基礎疾患を予防し、QOL向上を目指している。

東京都健康長寿医療センターとの連携を通じて、シニア向け運動プログラムの開発やアプリと連動した健康管理など、新たなシニア向けサービスモデルを構築し、これまで以上にシニアの健康維持のための運動促進を展開するとのことだ。

今後、「食・運動・休養」をキーワードとした健康サポートや意欲的な社会活動への参加を促すなどシニアの健康を応援するためのプロジェクトを推進していくとしている。