東芝インフラシステムズ、ケーブルメディアワイワイ、ミハル通信は、ローカル5Gミリ波による8Kライブ伝送実証実験に成功したことを発表した。
ローカル5Gは、プライベートで免許取得・運用が可能であり、5Gの特徴である高速大容量、超低遅延、多数同時接続を地域ニーズや個別ニーズに応じて使用することが可能であるという。
また、ローカル5Gのミリ波(28GHz帯)は、広い帯域幅があることから、超高速・大容量通信に期待されている。
8K映像は、4Kに比べ4倍の解像度、表現可能な色の範囲や明るさの範囲が大幅に拡大し、いままでにはない臨場感にて映像表現が可能。
従来ケーブル配線が困難であった場所における映像確認においても、8Kカメラ、ローカル5Gミリ波上り方向の組み合わせにより、離れた場所から臨場感をもって映像確認が可能となるとのことだ。
今回の実証実験では8KカメラにてLIVE撮影したプリント基板の映像をローカル5Gで伝送し離れた場所にある8Kテレビで確認することに成功。
今回の検証を通じ、ものづくり高度化によるスマートファクトリーの実現や地方自治体が抱える様々な地域課題の解決に繋げていけるものと考えているという。
実証実験の概要
- 8Kカメラにてプリント基板をLIVE撮影。
- LIVE撮影しているプリント基板映像をHEVCエンコーダで圧縮。
- ローカル5Gミリ波上り方向にて、HEVCエンコーダのデジタル放送信号多重化方式(MMT-TLV)をストリーム伝送。
- ローカル5G端末~5G基地局間は、NSA方式28GHz(100MHz幅)。
- デジタル放送信号多重化方式(MMT-TLV)を衛星放送標準規格(ISDB-S3)で変復調。
- 市販8Kテレビにてプリント基板のLIVE映像を確認。
- 実験サイト:東芝府中事業所
各社の役割は以下。
東芝インフラシステムズ
・ローカル5G免許人
・基地局(ローカル5G、自営BWA)の施工
・実験システム全体設計およびIPネットワークの設計
ケーブルメディアワイワイ
・SIMおよびコア(5G_EPC)の提供
・基地局(ローカル5G、自営BWA)の提供
・8K映像伝送実験の企画