東京都、女性の健康をサポートするため「TOKYO#女子けんこう部」を始動

東京都は、女性の健康をサポートするためにポータルサイト「TOKYO#女子けんこう部」を始動したと発表した。

女性が生涯を通じて活躍していくためには、女性が抱えやすい健康問題や女性特有の病気について正しく知り、適切にからだをケアしていくことが大切であるという。

こうしたなか、東京都では、女性が健康な生活や女性特有の病気について手軽に知ることができるポータルサイト「TOKYO#女子けんこう部」を開設。

同サイトでは、幅広い年代の女性に向けた情報発信を行っていくという。今回は、特に20 代から知っておいていただきたいテーマについて、マンガや解説ページを公開したとのことだ。

ウェブサイトの内容は以下。

20代から30代の女性は、就職、妊娠、出産、育児などライフイベントが多く、自分のからだのことはどうしても後回しになりがちであるという。

そういった人に知っておいてほしい4つのテーマについて、人気マンガ家・ミツコさんによるマンガを掲載しているとのことだ。

1.子宮頸がん
2.乳がん
3.飲酒
4.食生活

マンガを読んで気になった内容は、専門家の監修による解説ページ「おさらいしてみる!」でチェックできる。また、さらに詳しく知りたい人のために、公的機関などの信頼できる専門サイトを紹介していくとしている。

1.子宮頸がんのこと

■まだ早いって思ってない?子宮頸がんのこと

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)近くにできる女性特有のがんで、20台代後半から増加し、30歳代後半から40歳代が多くなるという。

【子宮頸がんになった人の割合(全国・女性)2017 年】

子宮頸がん検診では早期のがんやがんになる前の状態で発見することができ、早期のうちに治療すれば90%以上が助かることがわかっているという。

しかし、早期のうちは症状がなく、自分で気づくことが困難なため20歳から、2年に1回定期的に子宮頸がん検診を受診することが大切であるとのことだ。なお、ここでいう「助かる」とは、診断時からの5年生存率であるとしている。

2.乳がんのこと

■自分でチェック、始めよう 乳がんのこと

日本人女性の9人に1人は乳がんになると言われており、30代後半から増加し、40歳以上の働き盛りの世代にも多く、この年代の女性のがん死亡原因のトップであるという。

しかし、早期のうちに治療すれば、90%以上の人が助かることがわかっており、日頃から乳房をチェックする習慣が大切であるとのことだ。なお、ここでいう「助かる」とは、診断時からの10 年相対生存率。

【見てチェック・触ってチェック】

また、40歳を過ぎたら、2年に1回定期的に乳がん検診を受診することが大切であるとのことだ。

3.お酒のこと

■自分の適量、知ってますか? お酒のこと

一般的に女性は男性よりお酒に弱く、女性のアルコールを分解する力は男性の1/2~2/3 程度と言われているという。女性は男性に比べ酔いやすく、酔いが醒めるまで時間がかかるので、より、自分にあった適量を知る必要があるという。

【アルコールの分解に影響する主な要因・生活習慣病のリスクを高める飲酒量の目安】

お酒の健康に対する影響はまだまだわからないことが多く、個人差も大きいという。

少なくとも「1日平均で女性は20g以上男性は40g以上の飲酒を続けていると糖尿病や高血圧などさまざまな健康問題のリスクが高まる」と言われている。自分に合ったお酒との付き合いが大切になるとのことだ。

4.食生活のこと

■ついおろそかにしちゃう!でも! 食生活のこと

ダイエットのために、体が必要とする量の食事をとらないことなどが原因で、厚生労働省 「平成30 年国民健康・栄養調査」では、20歳代から30歳代の女性の約5人に1人が「やせ」(BMI18.5 未満)の状態になっているという。

また、栄養バランスが偏った食事やエネルギー摂取不足による「やせ」は、冷え、貧血、卵巣・月経機能の低下など健康障害のリスクを高めるとのことだ。

「今、元気だから大丈夫」ではなく、未来の自分が健康でいるためには、若い頃から適正な量とバランスのよい食生活を心がけることが大切であるとしている。

女性に特有のがんである子宮頸がん・乳がんをはじめ、様々な女性の健康問題について、これまであまり健康に関心がなかった人々にも関心を持ってもらい、女性特有の病気の予防・検診受診等に繋がるよう、ぜひ「TOKYO#女子けんこう部」を活用してほしいとのことだ。

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