セールスフォース・ドットコム、 ワクチン接種管理を支援する「Vaccine Cloud」を発表

グローバルでCRMをリードする米国セールスフォース・ドットコムは、政府機関、医療機関、企業、非営利団体、教育機関がワクチンプログラムをより迅速かつ安全で効率的に展開・管理するためのテクノロジー「Vaccine Cloud」を発表した。

新型コロナウイルス感染症のワクチンが利用できるようになった現在、世界のすべての国、州、都市がワクチン接種プログラムを早急に確立し、数十億人もの人々にワクチン接種を実施しようとしているという。

しかし、多くの行政機関や医療機関では技術的なインフラが整備されてなく、在庫・物流管理、ワクチン被接種者の登録や予約スケジュール管理、接種対象者への呼びかけや接種後のモニタリングといったワクチン接種管理にまつわる複雑な問題に対応できず、スピーディーに大量のワクチン接種を行うことが困難となっているとのことだ。

こうした中、各国政府も大規模なワクチン接種の取り組み支援のため、民間企業と提携を締結している。

そして、これらの民間企業も安全で効率的かつ効果的なワクチン接種管理とプログラムを提供するための技術的なインフラを必要としているという。

Vaccine Cloudは、世界各国の政府機関、医療機関、企業、非営利団体がSalesforce Customer 360プラットフォーム上で、モバイルソリューション、ボット、分析・統合機能などを含む大規模なワクチンプログラムの設計、構築、管理を迅速に行うことを支援するとのことだ。

政府機関や公衆衛生機関:

Vaccine Cloudにより、データとインサイトを活用してワクチン接種の進捗状況をモニタリングし、プログラムの効果を最大限に高めることができる。

こうした取り組みには、十分なワクチン投与量の確保、接種後のモニタリング、地域社会の医療ニーズやリスク要因といったデータに基づく意思決定などが含まれ、また、Vaccine Cloudの統合機能により、すべての関連するシステムのデータを1つのプラットフォームにまとめ、ワクチンのデータを一元的に管理・追跡することが可能であるとしている。

医療機関:

Vaccine Cloudにより、在庫管理、職員のトレーニング・教育、支払いや払い戻しなど、ワクチン接種のプロセスを合理化できる。

また、Vaccine Cloudは初回接種の予約管理や2回目の接種のリマインダーなど、地域社会とのあらゆるコミュニケーションにも対応可能。

Vaccine CloudはSalesforce上に構築されているため、ワクチン接種の実施機関は効率的かつ安全でどこからでもアクセス可能なプラットフォームを通じ、数百カ所におよぶ接種実施会場や医療ケア現場で数百万人もの被接種者を管理できるとのことだ。

企業、従業員、小売業者、顧客、住民:

Vaccine Cloudにより、ワクチン接種の登録・予約管理が容易になるほか、接種後のモニタリングや2回目の接種のリマインダーといったパーソナライズされたコミュニケーションを受け取ることができ、ワクチンの詳細情報も手軽に取得することが可能。

また、あらゆるデバイスからアクセス可能で、ワクチンの安全性に関する様々な懸念に対応できるという。

さらに、Vaccine Cloudではワクチン接種の記録や健康状態を共有できるため、従業員の職場復帰、コンサート会場でのライブ鑑賞、スタジアムにおけるスポーツ観戦などの安全な再開を後押しするとしている。

セールスフォース・ドットコムのパートナー企業:

Vaccine Cloudにより、世界各国の政府機関、医療機関、非営利団体向けのワクチンプログラムを拡張できる。

Salesforce製品のエキスパートであり、業界に関する深い知識と実証済みのソリューションを誇るアクセンチュア、デロイト、IBM、KPMGは世界規模の戦略的パートナーとして、Coastal Cloud、インフォシス、MTX、PolSource、Sense Corp、Silverline、Skedulo、Slalom、Traction on Demandといったパートナー企業とともにVaccine Cloudをすでに導入し、多くの組織におけるワクチン管理プログラムを強化しているとのことだ。

現在、ノースウェル ヘルス、イリノイ州レイク郡、マサチューセッツ大学アマースト校、GAVIワクチンアライアンスをはじめ、世界各国の国際機関や連邦政府機関、州当局、地方自治体、医療機関、非営利団体が、ワクチン接種管理に特化したセールスフォース・ドットコムのテクノロジーを活用。

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