ユニクロ、パリのルーヴル美術館とパートナーシップ契約を締結 コラボ商品発売など

ユニクロは2021年より、パリのルーヴル美術館と4年にわたるパートナーシップ契約を結ぶと発表した。

歴史的アートの素晴らしさを世界中の人に伝えたいというルーヴル美術館とユニクロの共通の願いを実現するため、無料入館プログラムやルーヴル美術館の所蔵品をモチーフにしたコラボレーション商品の発売など、アートに触れる様々な機会を提供していくとのことだ。

今春よりユニクロは以下の2つのプログラムを支援するという。

「フリー・サタデー・ナイト」

「フリー・サタデー・ナイト」はルーヴル美術館が2019年1月より実施し、一年間で約160,000人を動員した無料入館プログラム。

通常、午後6時までの開館時間を毎月第一土曜日は午後9時45分まで延長し、ルーヴルを構成する3つの翼―「シュリー翼」「ドゥノン翼」「リシュリュー翼」―を開放。作品鑑賞はもちろん、かつては王宮だった壮大な建築を夜の落ち着いた雰囲気で堪能することができるとのことだ。

「ミニ・ディスカバリー・ツアー」

また、主に家族連れを対象にした教育プログラム「ミニ・ディスカバリー・ツアー」も ユニクロが支援。

2020年7月にスタートした同プログラムは、毎週水曜と土日に、館内の各拠点で実施される20分のミニツアー。専任のスタッフが、子どもやアートに馴染みがない訪問者に新しい視点で展示作品を紹介するとのことだ。

いずれも、アートを身近に感じることができる特別な機会となっているとしている。

また、パートナーシップの一環として2月5日(マーケットにより異なる)にはユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」からコラボレーション商品「ルーヴル美術館コレクション」第一弾を発売。

メンズのコレクションを手掛けたのはイギリスを代表するグラフィックアーティスト、ピーター・サヴィル氏。

ルーヴルの所蔵品につけられた「目録番号」に注目し、洗練された美しいグラフィックに仕上げたという。

一方、UTオリジナルデザインで展開する ウィメンズは様々な「女性の姿」を描いた作品にフォーカスし、「Diversity(多様性)」をコンセプトにデザイン。「モナ・リザ」を始めとする歴史的名作をUTならではの解釈で表現した、唯一無二のコレクションになったとのことだ。

今後、2024年までの間に、UTから継続的にコラボレーションコレクションを発売していくとしている。

ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長である柳井正氏は以下のようにコメントしている。

「私の長年の夢であったルーヴル美術館とのパートナーシップを結ぶことができ、心より嬉しく思います。ユニクロは服を通してあらゆる人の生活をより豊かにするというLifeWearの理念に基づき、暮らしに彩りを添えるアートの普及にも尽力してまいりました。このパートナーシップが歴史的アート作品の素晴らしさを一人でも多くの方にお届けする一助となれば幸いです。」

なお、ルーヴル美術館パートナーシップ スペシャルサイトを公開。ルーヴル美術館職員のインタビュー映像やピーター・サヴィルのコメントを紹介した動画などを見ることができる。

【ユニクロのアートへの取り組みについて】

ユニクロは、これまでにニューヨーク近代美術館(MoMA)やロンドンのテート・モダンなど、世界を代表する美術館とパートナーシップを結んでいる。

入館無料プログラム、コラボレーション商品の発売、イベントの企画などを通じ、より多くの人にアートへの理解を深めてほしいというのがユニクロの願いであるとのことだ。

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