ジャパンハートは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、1月26日より熊本県へ看護師3名と調整員から構成される医療チームを派遣している。

ジャパンハートは熊本県からの要請を受け、県内でクラスターが発生している複数の医療機関及び福祉施設に対して、感染対策指導や現場医療従事者の欠員補充を実施すると発表した。

第一陣として看護師3名と調整員1名を、水俣市立総合医療センターを始めとする3機関へ派遣し、状況に応じて増員等の調整を行うという。

熊本県では、昨年7月の豪雨災害時においても緊急救援として3か所の避難所で約2か月間にわたり医療従事者を派遣する活動を実施しており、今後も団体としては同県に対して、災害時の包括的な医療支援を実施していく予定としている。

なおジャパンハートはこれまでに、新型コロナウイルス感染症緊急救援事業として、11都道府県13都市の26に及ぶ医療機関・福祉施設での感染制御を含む医療支援を継続している。(2021年1月27日時点) 

1. 医療支援チームの派遣
4月以降、全国各地の病院や介護福祉施設に、医師・看護師等で構成される医療チームの派遣を継続しています。クラスターが発生すると、感染による欠勤や人材派遣会社の撤収により、深刻な職員不足に陥るという。

また医療機関の病床ひっ迫により、福祉施設で陽性患者を治療しなければならない等、外部からの適切な支援が必要となる。

2. 医療用マスクの配布
「#マスクを医療従事者に」プロジェクトを開始し、クラウドファンディングやチャリティオークションを実施し、1万5千人の方から約1億5千万円の資金を募り、マスク200万枚を調達。第一種指定感染症医療機関、三次救急医療機関、特定機能病院を中心とする合計726の機関にマスクを配送。

3. 介護福祉施設への感染対策指導
全国の介護福祉現場で働く医療/介護従事者の方向けに、2020年6月から12月の約半年間にわたり、クラスター発生時に備えた感染症対策指導を実施。

防護具の着用指導、施設内のゾーニングに関する指導を、2020年12月末までに、658法人、計1599名の参加者に対して行ったとのことだ。

4. 医療現場と支援を結ぶ「ジャパンハートソーシャルネットワーク」の構築
災害などの有事における日本国内の医療・介護現場の正確な状況把握、医療支援活動に協力してくださる医療従事者同士の繋がりを強固にするための「ジャパンハート ソーシャルネットワーク」を2020年4月28日より開始し、現在、このプラットフォームの登録者数は854人に上っているという。