JR東日本、新幹線のリモートワーク推奨車両の実証実験を2月より開始 KDDIなど企業と連携

JR東日本 新幹線

JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」のもと、輸送サービスにおける新たな付加価値の提供を目指している。

昨今のリモートワークの広がりから新幹線の座席の座席でもウェブ会議を実施可能な車両(以下、リモートワーク推奨車両)を設定し、利用動向や課題を調査する実証実験を2021年2月1日より実施すると発表した。

快適で効率的なリモートワークを体験してもらうために各企業と連携し、実証実験で得られた結果は、今後の新幹線オフィスの検討に生かすとしている。

新幹線オフィスの実証実験で体験できるツールは以下。

1.Wi-Fiルーター

提供企業:KDDI
同社は、JR東日本と共同で進めている「空間自在プロジェクト」の一環として実証実験に参加。

個別のWi-Fiルーターを無料で利用でき、より快適な通信環境でリモートワークを行うことができるとのことだ。

2.メガネ型ウェアラブルデバイス「JINSMEME」

提供企業:ThinkLab
車内での限られた時間でより効率的にリモートワークをするために、集中状態を測定することができるとのことだ。

3.スピーチプライバシーシステム「VSP-2」

提供企業:ヤマハ
リモートワーク推奨車両内で「情報マスキング音」を流すことにより、周囲への会話漏れを軽減させ、より安心できる環境の中で、リモートワークを行えるとのことだ。

4.アルコール除菌シート「HydroAg+クロス(アルコール60%)」

提供企業:富士フイルム
リモートワーク推奨車両の座席やテーブル、レンタル機器などの除菌に使えるとしている。

■実証実験の詳細について

概要

新幹線の座席では携帯電話などでの通話を控えるよう呼び掛けているが、実証実験を行う列車についてはウェブ会議や携帯電話などでも通話が可能な「リモートワーク推奨車両」を1両設定。

「リモートワーク推奨車両」の利用方法

なお、追加料金はいらないとのことだ。

「リモートワーク推奨車両」に座席指定はなく、B席・D席以外の空いている座席を利用できる。貸出機器等の利用については、専用案内スタッフに申し付けで利用できる。

また、同社は、マスク着用など感染防止対策を呼び掛け。利用の際にはアンケートへの協力を仰いでいる。協力した人には、JR東日本の運営するシェアオフィス「STATIONBOOTH」の無料利用チケットを贈呈するとしている。

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