クックパッドは、将来的な出社勤務体制を前提とし、サービス開発に最適化した柔軟なオフィス運用を推進するために、WeWork オーシャンゲートみなとみらいへの本社移転を決定したと発表した。
同社は、2017年からの10年間をさらなる大きな成長のための事業基盤創りに注力する「投資フェーズ」と定め、積極的な投資を行っているという。
特に、同社のミッションである「毎日の料理を楽しみにする」を実現するためには、「つくり手を増やすこと」が重要だと考えており、つくり手に向けたプラットフォームサービスの拡大を国内事業の重要施策として位置付けているとのことだ。
これらの事業展開を加速するためには、つくり手、生活者との物理的距離を縮め、料理に関する様々な課題に迅速に対応すること、新型コロナウィルス感染症が当面の間続くことが想定される環境の中でも、職住近接の実現が可能で、オフィスに集まって物理的な環境を活用した働き方を作り上げることが重要であると考え、それが実現できる場所として神奈川県横浜エリアを移転予定先に定めたという。
移転を予定している「WeWork オーシャンゲートみなとみらい」は、拡張性の高い働き方を実現できる仕組みが整っており、従業員がプロダクト開発を行う上で、オフィスに集まるメリットを最大限引き出す設計が迅速に実現できることから、移転予定先として最適だと考えているとのことだ。
また、本社移転の決定とともに、クックパッドのこれからの働き方を定義し、あわせてそれらを発信するウェブサイト『Cookpad Ideas』を開設。
1.働く場所:料理に関わる「つくり手」や生活者と密接な環境
同社のミッションである「毎日の料理を楽しみにする」の実現、またそのために必要なプラットフォームサービスを開発する上で、オフィスは料理に関わる「つくり手」や生活者のみなさまとより近い距離感であるべきだと考えていたという。
また、周辺の住環境などを勘案した上で、都市でありながら生産地へのアクセスもよく、多くの「つくり手」との関わる場が存在している横浜への移転を決定。
2. オフィス環境:サービス開発に最適化したオフィス設計
同社は「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを掲げ、料理レシピ投稿・検索サービス 「クックパッド」をはじめ、生鮮食品EC「クックパッドマート」など、家庭の料理に関する様々な課題解決を目的にサービス開発に取り組んでいるという。
移転後は、メンバーが料理を楽しみながら、また食に関わるつくり手の人々と共に事業を推進していくにあたり、パフォーマンスを最大化できるオフィス設計を計画しているとしている。
3. 働き方:社会状況に合わせた柔軟なオフィス運用
同社は2020年2月以降、緊急事態宣言発令および新型コロナウィルス感染症の拡大状況に応じて物理的な出社頻度をコントロール。
その中で、対面での議論がサービスの開発・推進に大きく寄与するいう結論に至り、将来的な出社勤務を前提としながら、社会状況に合わせた柔軟なオフィス運用ができる体制を模索していたという。
今回の移転予定先であるWeWork オーシャンゲートみなとみらいは、多拠点を有するなど拡張性の高い働き方を実現できる仕組みが整っており、それらを活用することでより一層の事業推進を行っていくとのことだ。
4. 暮らし方 : 職住近接を支援する諸制度の運用
メンバーの職住近接を支援すべく、住宅手当、近距離奨励金などの諸制度を運用するとしている。
オフィスと商店街や市場などへの距離を考慮し決定した指定エリア内への転居の際には、近距離奨励金として50万円を支給(5年ごとに1回利用が可能)。また、指定エリア内に居住しているメンバーには月3万円を上限とし、実費の40%の住宅手当を支給するとのことだ。