Visionalグループのビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が、宇宙航空分野のさらなる活性化に向け募集する全8ポジションを、1月21日から2月17日まで「ビズリーチ」のサイト上で公募することを発表した。

JAXAが外部サイトで中途採用の職員を公募するのは同公募が初めてとなり、今回の公募を機にJAXAはキャリア採用を本格的に開始するとしている。

JAXAには、宇宙産業活性化にくわえ、安全保障の確保および安全・安心な社会の実現、宇宙利用の拡大、宇宙科学・探査分野における世界最高水準の成果創出および国際的プレゼンスの維持・向上、航空産業の振興・国際競争力強化など多角的な観点が求められ、民間企業と協働しながら宇宙航空技術の社会実装を推進する人材の確保が、重要な課題の一つとなっているという。

そこでJAXAは、民間から優秀な即戦力人材を採用し、即戦力人材が培ってきた高度な知見や経験を取り入れることで、官民共創による宇宙航空分野の活性化を推進。

キャリア採用を本格的に開始し、ダイレクトリクルーティングに注力していくとのことだ。

ダイレクトリクルーティングとは、企業側が「欲しい」人材を獲得するために、企業自身が採れる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動。

今回、JAXA初となる中途採用の職員の大型公募の実施にくわえ、226万人以上が登録する即戦力人材のデータベース「ビズリーチ」を活用し、採用担当者が候補者を直接スカウトすることで、いますぐの転職は考えていない「潜在層」へのアプローチを強化するという。

また、JAXAでは人事部ではなく募集するポジションに近い現場の担当者が選考を担当することで、特に専門能力への評価の精度を高め、質の高い採用活動を目指すとしている。

募集ポジションは以下の通り。
・【宇宙探査イノベーションハブ】宇宙探査のためのオープンイノベーション共同研究
・【第一宇宙技術部門】地球観測衛星のデータ処理・データ提供システムの企画・開発・運用
・【第一宇宙技術部門】地球観測衛星ミッション運用系共通インフラシステムの企画・開発・運用
・【宇宙科学研究所】観測ロケットの研究開発および運用業務
・【宇宙科学研究所】科学衛星の研究開発業務
・【航空技術部門】固定翼航空機を対象とした機体成立性を考慮したシステム設計視点での研究開発
・【研究開発部門】スペースデブリモデリング・解析技術の研究
・【施設部】施設の整備改修および保全運用に係る機械設備技術者

JAXA副理事長の佐野 久氏は「宇宙航空への興味や憧れと宇宙航空分野の活性化に向けた熱意があれば、宇宙航空領域での経験は必要ありません。第4次産業革命を進展させる駆動力とも言われる宇宙航空分野の発展に向け、共に挑戦いただけると幸いです。」とコメントしている。