Zホールディングス(以下、ZHD)グループの中核企業であるヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は、2023年度中にデータセンターなど事業活動で利用する電力の100%再生可能エネルギー化の早期実現を目指す「2023年度 100%再エネチャレンジ」を宣言した。
100%再生可能エネルギー化を目指す多くの企業が2040年、2050年という中長期での達成目標を掲げる中、Yahoo! JAPANは約3年という短期間での目標達成を目指すという。
また、ZHDグループは、事業活動で利用する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする、国際イニシアチブ「RE100」の早期加盟を目指し、100%再生可能エネルギー化の実現に向け、2021年度中にグループとしての中長期目標を発表する予定とのことだ。
経済産業省は、2020年12月に関係省庁と連携して「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定している。
また環境省では、「地球温暖化対策の推進に関する制度検討会」が実施されるなど、企業における気候変動問題への取り組みも重要視されている。
ZHDグループでは、持続可能な社会の実現に向けて、従来気候変動問題への取り組みを推進するとともに、事業活動にともなう環境負荷の低減に積極的に取り組んでいる。
Yahoo! JAPANでは、自社が利用するデータセンターのエネルギー使用効率の改善や、供給電力を100%再生可能エネルギーで賄う米国データセンターの建設など、気候変動の「緩和」に対する取り組みを実施してきた。
現在Yahoo! JAPANが事業運営で利用する電力のうち、95%がデータセンターで利用されている。供給電力を100%再生可能エネルギーで賄っている米国ワシントン州のデータセンターに加え、Yahoo! JAPANが利用する福岡県北九州市の「アジアン・フロンティア」、福島県白河市の「白河データセンター」のほか、Yahoo! JAPANが事業活動で利用する電力の100%を2023年度中に風力や太陽光などの再生可能エネルギーに変更するとのことだ。
ヤフー 執行役員 コーポレートグループ SR推進統括本部長の西田修一氏、以下のようにコメントしている。
「地球環境を健全に保つことは、人々の生活と社会が成り立つための前提であり、それなくして情報技術社会の発展はないとZHDは考えています。
今回、ZHDグループの中核企業の一つであるYahoo! JAPANにおいて、気候変動や地球温暖化の原因となっている温室効果ガス(GHG)の排出削減を目指し、事業活動で利用する電力の100%再生可能エネルギー化の目標を掲げました。
これにより、Yahoo! JAPANのユーザーにも、より環境に配慮したサービスを提供できるようになります。
今後は100%再生可能エネルギー化されたデータセンターをグループ企業で活用していくなど、ZHDグループ全体で再生可能エネルギーの導入および利用拡大を推進することで、企業価値の向上を目指していきます。」