DMM Agri Innovation(以下、DMMアグリ)とBASFジャパン(以下、BASF)は、農作物を鳥や動物の被害から守るため、DMMアグリが提供する「電気柵」とBASFの非選択型除草剤「バスタ®液剤」の販売協力を開始したことを発表した。

この提携により、電気柵のメンテナンスが容易になるとともに、管理コストの削減にもつながり、生産者が効果的に作物を鳥獣被害から保護することが可能になるという。

DMMアグリは生産者向けに電気柵を販売し、鳥獣被害対策に関するコンサルティングや専門家のアドバイスを提供している。

BASFの「バスタ®液剤」は、 電気柵に沿って発生した雑草を効果的に防除する。

電気柵周りの雑草の成長を防ぐことで、生産者は電気柵の最適な性能を確保し、電気柵の耐久年数を延ばすことができるという。

除草剤を活用してこまめにメンテナンスすることで、結果的に生産者の管理コスト削減にも繋がるとのこと。

両社はJA全農の協力を得て電気柵周辺の雑草防除に取り組んでおり、販売協力を通じて今後より多くの生産者に最適な鳥獣被害対策を提供するとしている。

日本農業の課題である、中山間地での鳥獣被害は深刻な問題となっており、野生動物による作物への被害額は年間約158億円に上り、耕作放棄地の増加や、生産者の農業意欲の低下を引き起こしている。

昨年開始した販売協力により、両社は千葉県や茨城県において導入実績を増やし、鳥獣被害から作物を保護している。

DMMアグリとBASFは、生産者が抱える課題を解決し農業に貢献していくとのことだ。