NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)と日本システムウエア(以下、NSW)は、製造・物流分野等におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けて、AIを用いた動作解析ソリューションを共同開発したと発表した。
なお、同ソリューションはNTTPCが提供する動作解析AIサービス「AnyMotion」を活用しているとのことだ。
NTTPCは、スポーツやヘルスケアの分野で、人物の動作に対する評価や指導の多くが、人の感覚や目視に頼っており、評価者や指導者によってばらつきがあるという課題を「AnyMotion」を用いて解決してきたという。
NSWは、オートモーティブや産業分野などの様々な製品開発で培った、アプリからミドルウエア、ドライバ開発の組込み技術により、製品の多様化や効率化、高品質設計に対応することで、スマート化に向けた各種ソリューションを提供。
今回、両社は同ソリューションの共同展開を通して、製造・物流分野等における高スキル者の動作を解析し、その卓越したノウハウをデータ化。
この動作データを活用することにより、当該分野での人材育成等に関する課題解決に向け同ソリューションの共同開発に取り組むことになったとしている。
同ソリューションは、NTTPCが動作解析AIサービス「AnyMotion」で培ったノウハウと、NSWが保有するアプリケーション開発技術を結集して動作解析ソリューションを共同開発。
今後両社は、同ソリューションを以下の分野に対し導入を進めていくという。
1.製造分野
熟練作業員の作業を解析し、解析結果に基づき、若手作業員の指導や評価を効果的に実施。熟練作業員の卓越したノウハウをデータ化し、人材育成に活用するという。
2.物流分野
運搬作業時の動作を解析し、適切な動作や改善ポイントの指導を行うことで、作業者の安全性や作業品質の向上を図る。
3.スポーツ / ヘルスケア分野
スポーツ分野では上級者のフォームを解析したデータと、自身のフォームを解析したデータを比較することで、フォームの改善指導を効果的に行い、ヘルスケア分野では姿勢の正しさや身体の可動域などを定量的なデータで表し、客観的に評価を行うとしている。
提供開始日は2021年1月18日。
今後の展開として、同ソリューションを体験できるデモ用のアプリケーションを用意しているとのことだ。