NTT東日本ら、茨城県や筑波大とeスポーツの健全な発展と普及に資する研究のため産学官の連携協定を締結

eスポーツ

国立大学法人 筑波大学、茨城県、NTTe-Sports、NTT東日本 茨城支店は、スポーツ科学とICTの融合によるeスポーツの健全な発展と普及に資する研究開発や実証実験を行うことを目的に産学官の連携協定を締結したと発表した。

具体的には、筑波大学が持つスポーツ科学の知見を基に、「eスポーツのプレーや観戦がフィジカルスポーツのように人間の心身に有益な効果をもたらすか」や「eスポーツのプレイヤーのパフォーマンスを高めるスポーツ栄養・休養戦略」などの研究を行うとしている。

また、eスポーツ科学を通じ、eスポーツを「する」「みる」「ささえる」すべての人々に役立つ確かなエビデンスを構築し、それに基づく新たなサービスやプレースタイルを開発・普及することで、魅力的なサービス開発及び健全なeスポーツ文化の創造を目指すとのことだ。

eスポーツは2018年以降、その遊戯性のみならず、バリアフリー性や教育的効果に期待を集め、市場規模、プレイヤー数、視聴者数等が大きく伸長している。

その一方、トッププレイヤーの日々のトレーニング環境が過酷化するケースや、ゲームに熱中しすぎるあまり日常生活に支障が出てしまう「ゲーム障害」が新たな病気として国際疾病分類に加えられたことなどから、eスポーツの科学的研究に対する期待が高まっているとのことだ。

そのため、日本最古のスポーツ科学拠点であり、スポーツの健全な発展とその価値の最大化をめざす筑波大学、2019年の「いきいき茨城ゆめ国体」における文化プログラムにて史上初のeスポーツ大会を開催し、現在も積極的にeスポーツの普及・振興を推進する茨城県、地域活性化や施設・教育事業等を推進するNTTe-Sports、地域密着でICTを活用したデジタル化を推進するNTT東日本は、4者の強みを結集。

スポーツ科学とICTの融合によりeスポーツの健全な発展と普及をめざす研究開発や実証実験等を行うことを目的に、連携協定を締結したとしている。

取組みの概要は以下。

すでにフィジカルスポーツにおいて研究が進んでいる、脳科学、生理学、栄養学、睡眠学、哲学などの研究分野の手法を駆使し、eスポーツに対して以下のテーマに取り組むという。

なお、同プロジェクトを推進するために筑波大学スポーツイノベーション開発研究センター(SIRC)において、eスポーツの価値をスポーツ科学で探求する“eスポーツ科学”プロジェクトチームを設置したとのことだ。

<主な研究テーマ>

各機関の役割は以下。

また、同プロジェクトが目指す未来は以下となる。

なお、 研究開発や実証実験の開始にあたり、同取組に賛同する企業、団体(機器メーカー、食品メーカー、パブリッシャー、プロチーム等)を募集。

今後の取り組みとして、ローカル5G等の最新ICTの活用や先進的な技術を持つアライアンスパートナーとの協業を通し、新たなeスポーツシーンを創造していくとしている。

プレイヤーやファンのニーズや要望を踏まえて、今後も取り組みの拡大を図っていくとのことだ。

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