現場に強い仕事用のLINE「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンは、愛媛県及びLINEと、デジタル技術の活用による効率的な行政事務の確立を通じて、県民サービスの向上と地域の活性化を図るための包括連携協定を締結したことを発表した。

愛媛県では、コロナ対策を契機に、社会全体でデジタル技術の活用が進み、人々の価値観やライフスタイル、ワークスタイルに大きな変化が生まれている今、デジタルシフトを加速・深化することとしており、テレワークの導入など、実効性のある働き方改革を通じ、行政サービスの一層の充実に努めているという。

ワークスモバイルジャパンが提供している仕事用のLINE「LINE WORKS」は、企業によるビジネスシーンでの活用はもちろん、災害発生時における初動対応の迅速化やコロナ禍の遠隔医療体制を実現するコミュニケーションインフラとして、行政での活用が進んでいるとのことだ。

今回、デジタル技術の活用による効率的な行政事務の確立をするうえで、LINEが持つ広範な普及性、LINEのユーザビリティをビジネスにおいても活用できるというLINE WORKSの機能性を活かし、県民サービスの向上と地域の活性化を図ることを目指し、協定締結に至ったとしている。

同協定に基づき、2月より、主に、県税の事務手続に関すること、防災に関することとして、それぞれLINE、LINE WORKSを活用した取組みを開始する。

具体的には、自動車税の各種申請などを、県が開設しているLINE公式アカウント「愛媛県」から行えるようにするという。

連携事項は以下の通り。
・県税の事務手続に関すること
・防災に関すること
・SNS相談に関すること
・行政事務の効率化及び生産性向上に関すること
・相互交流促進に関すること
・その他デジタル技術を活用した県民の利便性向上等に関すること

納税通知書の送付先変更や、廃車手続等に伴い自動車税の還付金が発生した際、還付方法に電子決済サービスLINE Payを追加するとともに、還付方法の変更を、同アカウント上で処理できる取組みを進めるとのことだ。

また、防災分野においては、災害時における市町間での人的支援をより迅速に行うため、カウンターパートグループにおける連絡ツールとして「LINE WORKS」を導入し、市町間における緊急時の連絡体制の確立に向けた取組みを進める。

今後は、LINEを活用した相談事業、行政事務の効率化・生産性向上に関すること、人材交流等を通じた相互交流の促進などにも取り組む方針を示している。