ウェザーニューズは、2020年8月に公開したau向けアプリ「AR浸水シミュレータ」を、キャリア・OS限らずより多くの人が利用できる無料アプリとしてバージョンアップし、降水強度に合わせた雨や雪、浸水被害を擬似体験できる「ARお天気シミュレーター」をApp StoreとGoogle Playにて公開した。
今回、提供を開始した「ARお天気シミュレーター」は、今いる場所で、雨や雪などの天気や浸水などの災害をスマートフォンで擬似的に体験できるアプリ。
拡張現実(AR)技術を活用し、目の前に雨や雪の降る様子や、目の前が浸水した様子を視覚的にわかりやすく表現することで、大雨や大雪、浸水被害をリアルに体感することができる。
同アプリでは、スマホのカメラ機能を使用し、ユーザーの目の前の景色に、天気や災害発生時の状況を映し出す。
雨・雪モードの「シミュレーション」では、降水強度に合わせた雨や雪の降り方を体感することができる。
雨は0.5mm/h〜100mm/hの雨の強さを1mm/h単位で、雪は0.5cm/h〜10cm/hの雪の強さを1cm/h単位でスマホの画面に再現。
普段テレビなどでよく耳にする「非常に強い雨」(50mm/h以上)や「猛烈な雨」(80mm/h以上)が降る様子を疑似体験できるという。
また、普段雪の降らない場所に雪を降らせたり、東京で大雪警報レベル(12時間降雪の深さ10cm)の雪の降り方をスマホのカメラを通じて見ることが可能となっている。
さらに、「現在地の情報」にすると、今いる場所の実況および天気予報に基づいたシミュレーションを見ることができ、現在地の今後の天気の変化をARで確認することもできるとのことだ。
浸水モードの「シミュレーション」では、任意の浸水深で目の前が浸水した様子を体感することが可能。
浸水の深さは画面上で10cm単位で設定可能で、浸水が50cmになった場合や1mになった場合、今見ている景色がどのように変化するのかをスマホの画面に可視化する。
水流や水の色も指定することが可能で、浸水の状況をよりリアルに体験することができるとのことだ。
また、「現在地の情報」にすると、ユーザーの位置情報から、想定しうる最大規模の降雨で河川が氾濫した場合の浸水リスクを確認することができる。
ユーザーの位置情報と国土交通省が発表している洪水浸水想定区域データとを照らし合わせ、想定される浸水深を画面上に表示。
場所や時間を問わず、スマホで簡単に浸水リスクを把握することができるため、事前の水害対策や水害への防災意識の向上に役立たせることができる。
なお、同アプリは2020年8月に公開したau向けAndroid専用アプリ「AR浸水シミュレータ」を、全キャリア対応およびiOS対応にバージョンアップしたアプリ。
昨今激甚化する気象現象および気象災害に備え、防災・減災に繋がる判断や行動へ役立ててもらうため、キャリア・OS限らずより多くの人に利用できる無料アプリとして、App StoreとGoogle Playにて公開したとのことだ。