楽天、福岡市助成事業にPCR検査キットを提供 地域での感染抑制へ

rakuten

楽天は、新型コロナウイルスに関する福岡市助成事業の一環として、同市の委託を受け福岡市医師会(以下、市医師会)が取り組む新型コロナウイルスPCR検査に、唾液PCR検査「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」の提供を開始したことを発表した。

今回、市医師会が委託を受けた福岡市助成事業は、感染すると重症化リスクが高い高齢者を守り、クラスターの新たな発生を抑えることを目的に、対象となる福岡市内居住の65歳以上の高齢者が、発熱などの症状がない場合でも、希望すればPCR検査を受けられるようにするもの。

同事業では福岡市が検査費用全体の半額を助成するため、検査希望者は2021年3月末までの間に1度、自己負担6,000円を医療機関に支払うことでPCR検査を受けることが可能。

同PCR検査用キットを用いたPCR検査を受けられる医療機関は、市医師会所属の市内約200施設。

同PCR検査用キットは、楽天と、現在新型コロナウイルスのPCR検査で広く使用されている試薬のひとつとなっている「SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit」を製造しているタカラバイオが、同試薬仕様に合わせて「新型コロナウイルス不活化のための溶液」および「唾液採取容器および付属品」を共同開発し、楽天が提供するPCR検査。

医療機関は、検査に不慣れな高齢者に対して受検の指導、結果通知までを行い、万が一の陽性の場合にも、感染に対する事後ケア、地域での感染拡大抑止の活動を行っていくとしている。

楽天のインベストメント&インキュベーションカンパニー シニアヴァイスプレジデントを務める安藤公二氏は「本PCR検査用キットはすでに複数の自治体や企業で採用されており、キットの配送から検体採取、検体輸送、結果の通知まで一気通貫の検査サービスを提供しています。今後も、医師会や自治体の皆様と連携しながら、感染予防の社会的対策やクラスター封じ込めを支援してまいります」とコメントしている。

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