freeeはベンチャー企業の採用選考を受けた2021年大学・大学院を卒業の内定者112名を対象に就職先の決め手に関するアンケート調査を実施。その結果を発表した。
大手企業を選んだ学生は3.2倍 福利厚生を重視
就業先として大手企業を選んだ学生のうち「福利厚生」を重視している割合は、非大手企業(※)の学生に比べて3.2倍も高い結果となった。
一方で、「企業の将来性」や「自らの成長が期待できる」といった項目では大手と非大手の差はあまりなかったという。
最も不安に感じている「給与・賞与」でも1.27倍と大きな差はなかったとのことだ。
また、「給与水準は大手企業とベンチャー企業に大きな差は感じなかった。一方で、福利厚生は大手企業の方が手厚かった。」、「福利厚生が充実しているベンチャー企業は経営がしっかりしている印象。」などのコメントも寄せられている。
※非大手企業とは、大手企業(設立15年超、従業員1,000名超の企業)ではない企業を指す
ベンチャー企業以外に就業する学生に、ベンチャー企業を選ばなかった理由を聞いたところ回答結果が以下になる。
- 企業の安定性(38%)
- 事業内容(30%)
- 企業の将来性(22%)
- 福利厚生(20%)
上位3つは「企業の安定性」、「事業内容」、「企業の将来性」と企業の経営を気にしていると考えられます。次いで、社員の待遇である「福利厚生」と続いた。
同社は、予想しにくい「企業の安定性・将来性」、突然変更しにくい「事業内容」と比べて、力の入れやすい 「福利厚生」を改善することでベンチャー企業を選ぶ学生が増えると予想されるとの見解を示した。
ベンチャー企業の採用において30%の学生が「印象が悪くなると懸念して質問できなかった」
選考時には悪印象になる事を懸念して、福利厚生に関する質問を採用担当者にしなかったとの回答があった(29.7%)。
一方で、学生同士で福利厚生制度について話すことがあるかの質問に対して、80.4%の学生が「はい」と回答。 ベンチャー企業を志望している学生は「福利厚生」に関心があることがわかる。
また、ベンチャー企業を志望した学生の30.4%が「福利厚生」を不安に感じたと回答。「給与・賞与」の38.4%と共に上位にランクインする結果となった。
ベンチャー企業を志望した学生にとって、金銭的な待遇は不安要素であったことが推察されるとしている。
家賃補助・住宅手当・社宅が福利厚生の中で最も導入されていてほしい
91.1%の学生が「家賃・住宅補助・社宅」の導入を望んでいるという結果になりました。2位の「フレックスタイム制」(59.8%)を30%以上も上回った。
<調査概要>
実施期間:2020年12月9日〜12月16日
調査方法:インターネットリサーチ
対象:ベンチャー企業を志望した2021年に大学・大学院を卒業予定の内定者112名
調査対象の内訳:大手就業予定者:42人、ベンチャー就業予定62人、その他(中小企業/公務員など)8人
※調査では以下のように定義
ベンチャー企業:設立15年以内の企業
中小企業 :設立15年超、従業員300名以下の企業
中堅企業 : 設立15年超、従業員1,000名以下の企業
大手企業 :設立15年超、従業員1,000名超の企業
<参照元>
freee『就職先の決め手に関するアンケート調査』