マイナビは、2020年3月に卒業した全国のマイナビ就職モニター会員(有効回答数:893名)を対象に実施した、「マイナビ 2020年卒入社半年後調査 ~ 就活生の「その後を」知る /withコロナの新入社員の実態 ~」の結果を発表した。
入社半年後の勤務先について「満足度5」を選んだ学生は26.6%
2020年卒の学生に入社予定先の総合満足度について問うと、5段階で最も高い「満足度5」を選んだ人は53.7%だった。
一方、入社半年経った現在、改めて勤務先の総合満足度を聞くと、「満足度5」を選んだのは26.6%で、入社前の約半分に減少した。項目別に満足度を見ると、「能力を活かせるか」「将来のキャリア展望」に関する満足度が特に減少しており、「自分の能力を活かすことができなさそう」「将来描いていたキャリア展望を実現できなさそう」ということが、満足度を下げる要因となっていることがうかがえる。
就職活動時に現在の勤務先のインターンシップに参加し高い満足度を得た新入社員は、入社半年後も勤務先に対する満足度が高い
就職活動時、勤務先のインターンシップに参加した人の「インターンシップ満足度」別に、入社前の「入社予定先の満足度」と入社後の「勤務先の満足度」の変化を比較すると、「インターンシップの満足度5」を選択していた人は、入社半年後の「勤務先の満足度」は大きく下がらなかった(入社前の満足度4と5の合計=98.1%、入社後の満足度の4と5の合計=92.2%、5.9ptの差)。
一方で、インターンシップの満足度が「3以下」の場合、「入社予定先の満足度」と「勤務先の満足度」を比較すると、満足度が大きく下がっている(入社前の満足度4と5の合計=82.3%、入社後の満足度の4と5の合計=51.0%、31.3ptの差)。
インターンシップの満足度が約2年の時を経て入社半年後の満足度に影響していることになる。
入社後、71.0%の新入社員が在宅勤務を経験。在宅勤務の有無が勤務先満足度にも影響
新卒で入社してからの半年間で、在宅勤務の日(在宅でのオンライン研修含む)があったか聞いたところ、「あった」と回答したのは71.0%で、そのうち44.3%が入社初日から在宅勤務であった。
このような状況を受け、新型コロナウイルスの影響下において、在宅勤務の有無が「現在の勤務先総合満足度」に影響するか調べたところ、「在宅勤務あり」の方が満足度が高い結果となった(在宅勤務ありの満足度4と5の合計=74.3%、在宅勤務なしの満足度4と5の合計=62.8%、11.5ptの差)。
新入社員研修がオンラインだった割合は60.3%
入社前に内定者研修を受けた割合は56.5%で、うち24.8%はオンライン研修を受けていた。一方、入社後、新入社員研修を受けた割合は93.0%で、うち60.3%がオンライン研修を受けていた。
新入社員研修の研修期間(2020年4月~)は、緊急事態宣言が出ていた時期と重なっており、新入社員研修のオンライン化に影響したことがうかがえる。
【調査概要】「マイナビ 2020年卒入社半年後調査 ~ 就活生の「その後」を知る /withコロナの新入社員の実態 ~」
○調査期間/2020年10月12日(月)~10月18日(日)
○調査方法/インターネット調査
○調査対象/2020年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方を対象とした追跡調査
○有効回答数/893名(文系男子:170名、理系男子:253名、文系女子:220名、理系女子:250名)
<参照元>
マイナビ『マイナビ 2020年卒入社半年後調査 ~ 就活生の「その後」を知る /withコロナの新入社員の実態 ~』