学情は、2020年12月21日に発表した、2022年卒学生対象「就職人気企業ランキング」の結果を「文理別」に比較したものを発表した。

理系は、1位の味の素、2位のアサヒ飲料を筆頭に、「食品」がトップ50に16社ランクイン。上位10社も7社が「食品」となっており、学生からの多くの支持を集めていることが分かる。

また、16位のアマゾンジャパンなど、「IT・ソフトウェア」もトップ50に7社入っている。

理系ランキングで上位に入っている企業は、「AIなどの専門知識を持つ人材に、年収1,000万円の新制度」を用意するソニーなど、応募時に「技術系」のコースを設けている傾向。

1位の味の素は「研究開発・生産」のコースを設け、2位のアサヒ飲料も「技術系職種」を設定しているという。

研究や開発などの領域に配属されることが明確な、職種別採用を導入している企業が、理系学生の人気を集めていることが分かるという。

文系の1位は、「商社」の伊藤忠商事。トップ50には、2位のアサヒ飲料、3位の講談社を筆頭に、「食品」「マスコミ」がそれぞれ8社入った。

食品スーパーが好調だったイオングループが昨年46位から6位にランクイン。在宅勤務やステイホームで家具需要が伸びたニトリも、昨年56位から26位まで順位を上げている。

文系ランキングでは、「おうち時間」の充実を支える企業の順位がアップしている。

また、27位の住友生命保険(昨年58位)、31位の三菱UFJ銀行(昨年31位)、36位の東京海上日動火災保険(昨年115位)、38位の三井住友銀行(昨年47位)など、「生保・損保」や「銀行・信金」の金融業界も、昨年より順位を上げている傾向。

6位のイオングループと同様、コロナ禍でも採用人数の多い企業が人気を集めていることが分かる。