カヤックは、同社が開発・提供するコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」が、鎌倉市の「SDGsつながりポイント事業」で導入されることを発表した。
同事業は、鎌倉市におけるSDGsへの意識醸成、人やコミュニティ等とのつながりの創出および、その可視化を通じて、地域課題の解決や地域経済の活性化、SDGsの達成に向けた取組の推進を目的に実施されるという。
1月5日からスポット登録を開始し、1月19日から鎌倉市全域でポイント運用を開始するという。
同事業は、神奈川県が、SDGsの達成を図るため、地域の社会的課題の解決に向けた活動に、カヤックが開発したコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」を活用し、住民、店舗・企業の直接・間接的な参加を促し、地域活性化とSDGsの”自分ごと化”を図ることを目的に立ち上げられた。
鎌倉市は、2018年6月に国から「SDGs未来都市」に選定されるとともに、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画にSDGsの理念を反映させる等、SDGs達成に向けた取組を推進している。
2019年11月21日から12月18日までの約4週間、鎌倉市御成町近辺のエリアで実施された同事業の実証実験は、プラごみ削減やフードロス対策などの活動でポイントを獲得・利用でき、SDGsに関する活動をより身近に楽しく”自分ごと化”できる機会となった。
また一方で、現在拡大する新型コロナウイルス感染症により、鎌倉市でも地域経済、特に飲食店に大きな影響を及ぼしている。
その中で地元を応援したいと考える市民も多く、市民の有志がテイクアウトマップを作成したり、同社でもテイクアウト店舗リストを当社サイトに掲出するなど事業者を支援する活動が出てきている。
こうした市民と地元のお店・事業者のつながりをつくるきっかけとしても「SDGsつながりポイント」は活用できると考え、導入が決定したとのことだ
コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」の特長と仕組みは以下になる。
「まちのコイン」は使えば使うほど、人と人が仲良くなるコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス。 通貨を活用することで、 地域内外の人のつながりをつくり、 良好な地域コミュニティ形成が期待できるという。
1.仕事とボランティアの”間”にある共助活動を促進
金銭のやり取りがある仕事だと気後れしたり、ボランティアだと参加する人が限られたり。その間にある地域の共助活動へ参加する動機付けとして活用でき、SDGs活動参加へのハードルを下げることが期待できるという。
2.ゲーム感覚で楽しめる仕組み
参加頻度でボーナスポイントが付与されたり、ポイントが増えるとレベルアップしたりと、楽しみながら、自然と地域活動や地元の店に触れる機会を創出する。
また他者の活動履歴が公開され、「つかう」「もらう」のランキングが表示されるので、競い合いながら、自分の活動を広げるきっかけにもなるとのことだ。
3. 地域外の人も使える開かれたコミュニティ通貨
鎌倉市外の人でも利用可能。市内外の人が一緒に地域活動に参加したり、市外の人が地元の店を利用したり、関係人口の創出にも繋がるという。