公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、東京2020組織委員会)は、新型コロナウイルス感染症拡大による東京2020大会の開催延期と社会状況の変化に鑑み、東京2020大会の簡素化、コロナ対策を踏まえた見直しを進めている。
開会式・閉会式の演出企画についても、コロナ禍による社会状況の変化・簡素化等の観点から、ゼロベースでの見直し、再構築を進めているという。
この見直しを限られた時間の中でより迅速かつ効率的に準備を進めていくため、新たな体制構築が必要という結論に至ったとのことだ。
その結果、2018年7月30日の発表以来、これまで東京2020大会の開会式・閉会式の準備という大変なミッションに尽力した、野村萬斎チーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターをはじめとする、山崎貴エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター(ECD)、佐々木宏ECD、川村元気クリエーティブ・ディレクター(CD)、栗栖良依CD、椎名林檎CD、MIKIKO CDの7人のCDによる演出企画チームついては、その任を終え、新たな体制に引き継がれることになったと発表した。
7人のCDは、3月に開催延期が決定されるまでの間、東京2020大会の開会式・閉会式という大きなミッションの成功に向け、開会式・閉会式がどうあるべきかの土台ともいうべきコンセプトの策定、それを具現化するための様々なアイデア、演出企画を検討してきたという。
東京2020組織委員会は、「改めまして、7人の皆様の多大なるご尽力に、森会長以下東京2020組織委員会一同、心よりの感謝と最大限の敬意を表します」と述べている。
そして、コロナ感染状況も刻々と変化し、かつ2021年の大会開催まで時間が限られるなか、延期後の大会全体のコンセプトに鑑み、簡素化ならびにコロナを経たイベントの在り方を踏まえた開会式・閉会式としていく必要があるとしている。
その一つの試みが7月に行われた大会一年前プログラム「一年後へ。一歩進む。~+1(プラスワン)メッセージ~ TOKYO2020」。
同プログラムの演出企画を担った佐々木宏氏を4式典の総合企画・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター(ECD)として改めて迎えるとのことだ。
東京2020組織委員会は、佐々木宏 総合企画・ECDとともに、新たな日常の下、東京2020大会がコロナ禍を乗り越えた人類の団結と共生の象徴として、末永く人々の記憶に残るものとなるよう、2021年7月23日に開会する東京2020大会の4式典の準備を進めるとしている。