ソフトバンクは、MVNOサービスを提供しているLINEモバイルについて、同社による完全子会社化および吸収合併に向けて検討を進めることを決定し、発表した。

この吸収合併や今後の予定などについては、下記の通りとしている。

ソフトバンクはより一層のユーザーの利便性向上を目的とし、オンライン専用の新ブランドを立ち上げ、データ容量20GBを月額2,980円で利用できる4G/5G共通の料金サービスを2021年3月に提供開始する。

新ブランドは、「SoftBank on LINE」をブランドコンセプトに、コミュニケーションアプリ「LINE」がデータ容量を消費せずに使い放題となる「LINEがギガノーカウント」を提供するとともに、「LINE」でさまざまな手続きができるようにする予定とのことだ。

これは、2021年3月に予定しているLINEとZホールディングスの経営統合を機に、ソフトバンクがLINEプラットフォームを活用した通信事業における新サービスを提供することについて、LINEと今後詳細を協議していくことにより実現するもの。

同吸収合併は、その一環として行われるものであるとのことだ。

近年、さまざまな生活シーンにおいてオンライン化が進展しているが、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、非対面で手間や費用を抑えることができるオンラインで完結するサービスへのニーズがさらに高まっている。

新ブランドは、こうした環境変化に対応するため立ち上げるもので、これにより同社は、今後3つの自社ブランドで多様化するユーザーのニーズに応えていくとのことだ。

なお、ソフトバンクおよびLINEは、同吸収合併について協議することを定めた法的拘束力のない基本合意書を締結。今後両社間で協議を進め、同吸収合併に関する決議が完了次第、速やかに発表するとのことだ。

また、同吸収合併がソフトバンクの業績に与える影響は軽微であるとしている。