セブン-イレブン弁当・パンを開発するデリカウイング、「カミナシ」導入 業務品質が向上

ノンデスクワーカーの才能を解き放つカミナシは、デリカウイングが業務効率化および業務品質向上を目的に、現場改善プラットフォーム「カミナシ」を導入したと発表した。

デリカウイングは、セブン-イレブン向けに弁当や調理パンなどの開発や製造を手掛ける食品製造企業。中国地方のセブン-イレブン約900店舗に向け、約400品種を年間約1億1,600万食製造しているという。

今回、デリカウイング 広島工場に「カミナシ」を導入し、業務品質の向上および業務効率化を実現したとのことだ。

「カミナシ」の活用方法と成果として以下が挙げられている。

1.改善報告をサイネージで表示し“見える化”/現場の意識が変わり、業務品質が向上

デリカウイングはこれまで、現場の作業者からの改善報告は都度用紙を記入して報告する運用を行っており、現場からの改善報告は月1件程度に留まり、情報共有や業務品質に課題を抱えていたという。

そこで、カミナシでタブレットを用いて作業チェックを行いながら、その場で改善報告が送信できるように運用を変更。報告内容も室内入口のサイネージで表示して、従業員の目に触れるように変更が必ず目にするようにしたとのことだ。

導入前より改善報告が容易になったことで、弁当の盛り付け不具合のほか、良い盛り付け例も共有されるようになり、作業者の業務品質の向上につながっているとのことだ。

2.帳票をデジタル化/帳票の紛失や未提出がなくなり、管理者の作業時間も月11時間削減

デリカウイングでは、これまで衛生管理にまつわる帳票類はすべて紙で運用していたという。印刷から現場への設置、回収、確認・承認、帳票の保管まで、すべて管理者が担当していたが、それらの事務作業に負担を感じていたとのことだ。

カミナシを導入することで、用紙の紛失や未記入、未提出などがなくなり、管理が容易に。また、一連の事務作業がなくなったことで、管理者一人あたり月11時間もの作業時間が削減されたとしている。

同社は今後の展開として、今後は、入室チェックや購買管理で使用する入庫チェックなど、生産以外の人や物にまつわる帳票にも展開をし、他の拠点にある工場にも活用を広げる予定であるとのことだ。

また、作業リスト中に挿入されるマニュアルを動画形式にし、外国人従業員にも理解しやすくすることで、工場全体の業務品質向上にも取り組んでいく方針であるとしている。

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