フィンランド式サウナの伝統、ユネスコ無形文化遺産への登録を決定

Visit Finland(フィンランド政府観光局)は、フィンランド式サウナの伝統が、2020年12月17日、ユネスコ人類の無形文化遺産への代表一覧表に指名されたと発表した。

24か国の代表者からなる総会にて、パリで決議されたとのことだ。

サウナの伝統が、フィンランド初のユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に登録される。サウナ文化は、根強く振興されており、代表一覧表に登録されるフィンランド式サウナの伝統に関する様々な慣習を保護する為に努めなければならないという。

振興の上に、独自のサウナの伝統の継承を維持し、フィンランド式サウナ文化の重要さを慣習文化、幸福、民主主義の一部として紹介。背景には、フィンランドのサウナ社会およびその他サウナ文化を促進している関係者など多くの人々が影響しているとのことだ。

アンニカ・サーリッコ科学・文化大臣は、「サウナは、フィンランド人の日常、お祝い、幸福、生活習慣において切っても切れない文化です。サウナ内では、人間関係の平等さやお互いを尊重することが重視されます。サウナの伝統は、フィンランド初の無形文化遺産の代表一覧表登録件であり、登録により世界中で、更に私達のサウナ文化がより一層知れ渡ることになるでしょう。すべてのサウナ愛好家達が、この事を誇りに思うでしょう」と喜びの辞を述べている。

また、フィンランドサウナクラブのリトバ・オメロルオマ氏は、「サウナ入浴は、私達、フィンランド人にとって、代々引き継がれる大切で愛すべき伝統です。ユネスコの承認は、大変光栄です。同時に、サウナクラブの相互協力など、この分野における活動が今後さらに増えることでしょう」と感謝の辞を述べた。

なお、2013年、フィンランドは、ユネスコ無形文化遺産の保護に関する条約に署名。

条約の目的は、無形文化遺産の保護の促進および人類、社会、又は集団による様々な文化遺産の可視化促進であるとしている。

無形文化遺産とは、口承、芸能、社会的慣習、儀式、祭礼、又は自然および万物に関する知識、技能、慣習など。フィンランド遺産庁(Museovirasto/ The Finnish Heritec Agency)が、条約を施行する責任を負っている。

条約には、文化遺産を全国的および国際的に一覧表にすることも含まれており、ユネスコは、2つの無形文化遺産の一覧表と最善の慣習の登録を保持。一覧表を基に、生きた遺産の可視化を可能にし、国家間で良い慣習を分かち合うことができるとのことだ。

フィンランドでは、リビングヘリテージのWiki一覧表が無形文化遺産を収集。Wiki一覧表からリビングヘリテージの国内一覧表を検索することができる。Wiki一覧表には、現在、175件登録があり、国内一覧表では、64件の登録がある。

フィンランドの次回の推薦は、「カウスティネンのバイオリン演奏」に関することであるとし、フィンランドは、北欧諸国の「鎧張り工法の船」に関する推薦にも参加。

両件とも2021年12月に下される決定を待っているとのことだ。

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