ミクシィは、アイドルグループやロックバンド、タレント等の管理・運営などを行う総合エンターテインメント事業、バラエティ番組からテレビドラマ制作、映画製作等を行う映像制作事業、さらに広告代理店事業などを展開するKeyHolderへ出資を行うと発表した。

エンターテインメント業界におけるデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を、投資活動を通じて推進するファンド「ミクシィエンターテインメントファンド1号投資事業有限責任組合」の第2号案件とのことだ。

なお、同ファンドはライブエンターテインメントの分野でDXを進めるスタートアップ企業などを投資対象としている。

ミクシィは、今後、同分野に対して、同ファンドを含め最大100億円規模の投資を予定しているという。

また、今回の出資により、同社はエンターテインメント分野におけるコンテンツ開発からマネタイズまでのシステムを構築しているKeyHolderグループと、同社の強みであるITやユーザーコミュニケーションにおける知見を生かし、新たなエンターテインメントサービスの可能性を模索していくとのことだ。

現在も、新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツや音楽、演劇等のライブエンターテインメント分野は深刻な打撃を受けており、コロナ禍前と同じように開催することは困難な状況である。

こうした中で、無観客ライブを実施しネットでの有料配信により収益化を図るなど、テクノロジーを活用した新しい取り組みも行われており、今後さらに、DXによる新たな体験価値の提供が期待されている。

ミクシィは、「エンタメ×テクノロジーの力で、世界のコミュニケーションを豊かに」を中期経営方針に掲げ、エンターテインメント領域での事業成長に注力しており、この方針の下、同ファンドは投資活動を通じて様々なライブエンターテインメント分野のDXを推進し、投資先との協業等による同分野での新事業創出を目指すという。

同ファンドを通じて、これまでリアルの場でしか楽しめなかったエンターテインメントにテクノロジーの力をかけ合わせ、離れた場所でも楽しめる新たな形を創り出すことで、多くの人に豊かなコミュニケーションを届けるとのことだ。