第一生命保険は、アフリカ輸出入銀行向け融資を裏付けとするリパッケージ商品へ30億円の投資を決定したと発表した。

同件は、アフリカ輸出入銀行向け融資をリパッケージしたストラクチャードファイナンス案件。裏付けとなる融資には、日本政府100%出資の輸出信用機関である日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されていることから、高い信用力を有しているという。

アフリカ輸出入銀行は、アフリカ域内外における貿易促進を目的として、域内政府や域内外の金融機関等の支援により1993年に設立された多国籍開発金融機関であり、現在51か国が加盟している。

貿易金融や各種ファイナンス、保証プログラム等の金融サービスの提供等を通じて、加盟国の輸出入促進を図っているとのことだ。

新型コロナウイルス感染症拡大によりアフリカにおいても経済活動に重大な影響が生じたことを受け、2020年3月、アフリカ輸出入銀行は、アフリカ諸国の政府・中央銀行・民間企業における資金繰り等を支援することを目的として、総額30億米ドル規模の支援プログラム(Pandemic Trade Impact Mitigation Facility)を立ち上げたという。

同件によって調達された資金は、同プログラムを含む新型コロナウイルス感染症対策関連資金に充当され、新型コロナウイルス感染症により経済的に困窮する企業・団体への支援金に充てられる。

具体的には、マスクの購入をはじめ、病院における医療機器の修繕等の資金や、医療関連企業の資金繰り支援、農業関連企業の資金繰り支援等の取組に資金提供される予定としている。

同社は本件投資を通じて、新型コロナウイルス感染症拡大を受けたアフリカ諸国への支援を目的とするアフリカ輸出入銀行の取組を資金面からサポートするとのことだ。

今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG 投資に積極的に取り組んでいくとしている。