帝国データバンクは18日、東京都の新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止、負債1,000万円未満・個人事業者含む)が200件に達したことを公表した。
区市町村別では「渋谷区」、業種別では「飲食店」、発生月別では7月と9月が最多になっているとのことだ。
東京都の新型コロナウイルス関連倒産の第1号案件<(株)エターナルアミューズメント、千代田区、事業停止を経て4月に破産手続き開始決定>が確認されたのは3月23日。
以後、確認ベースでの累計件数は、6月4日に50件(第1号案件確認から73日後)、8月6日に100件(同136日後)、そして、第1号案件確認から270日後となる12月18日に200件目を確認したという。
発生月(法的整理日または事業停止日ベース)別では7月と9月(各27件)が最多となっており、12月は18日12時現在で16件確認されているとのことだ。
200件の負債総額は881億6,000万円で、1億円未満が106件(構成比53.0%)を占めた一方、100億円以上の大型倒産はゼロ。
区市町村別では、渋谷区(28件)が最多で、以下、千代田区(18件)、中央区(17件)、港区(16件)、新宿区(11件)と続き、同上位5区に90件(構成比45.0%)が集中しているという。
業種別(小分類)に見ると、レストラン、居酒屋、喫茶店、バーなどの「飲食店」が30件で最多となり、「建設・工事業」(16件)、「アパレル小売店」(15件)、「アパレル卸」(14件)が続く。
このことから、同社は「アパレルは製造・卸・小売店を合計すると35件となり、特に大きな影響を受けていることがわかる」と述べた上で、
「今後、さらに飲食店、ホテル・旅館をはじめとする観光業、アパレルをはじめとする小売店への影響は甚大なものとなり、年明け以降の新型コロナウイルス関連倒産の発生ペースが大きく加速する可能性が高い。」とコメントしている。