JTB協定旅館ホテル連盟(以下、JTB旅ホ連)は、短期的・季節的な人手不足で困っている旅館・ホテルの手伝いをしながら旅行ができるマッチングサイトを運営するおてつたびと連携し、働きながら地域の魅力を体験する新しい旅行需要の創出を通じて、雇用ニーズを満たす取り組みを開始すると発表した。
おてつたびは、日本各地の素敵な地域へ行く人が増えて欲しいという想いから生まれたサービス。
地域の困りごとを手伝いうことにより報酬を得ながら旅行をすることが可能なため、行きたかった地域に行く際のボトルネックになりがちな旅費を軽減することが可能な点が特徴であるという。
また、手伝いを通じて地域の人と関係性ができ、再び同じ地域を訪れる参加者も増え、関係人口拡大の一助を担っているとのことだ。
JTB旅ホ連は、加盟会員旅館・ホテルの人的資源管理の課題解決のため、様々な支援に取り組んでいる。繁忙期、閑散期の差が激しい旅館・ホテルは、繁忙期には客室が空いていても従業員が足りないため、利用客数を制限せざるを得ない課題を抱えているという。
一方、おてつたびは、2018年7月に設立された会社で一部の旅館・ホテルが連携をしている状況であるという。
今回のJTB旅ホ連との連携により多くの宿泊施設に広く周知することが可能となる。
なお、コロナ禍が続き旅館・ホテルの経営がひっ迫しているため、おてつたびに支払う費用の一部を負担する経費支援を盛り込んだ内容で提携したとのことだ。
また、仕事を通じて地域の魅力を体感することができるため、同提携はJTBが掲げる「旅を通じて交流を創造する」交流文化事業(地域の社会課題を解決し、経済の活性化を実現する地域交流事業)につながる取組と考えているという。
両社の強みを活かし、地域の人手不足を解消しながら関係人口を増やし、地域の活性化を目指すとのことだ。