ANAホールディングスの出資を受けるACDは、同社が運営する日本の伝統工芸を取り扱うECサイト「WA+YO」にて、購入することで伝統工芸の職人を目指す候補学生が、現地で“学び・体験できる”後継者支援に繋がるオリジナルカタログギフトの販売を、ニッポン手仕事図鑑と共同で開始したことを発表した。
WA+YOとは「和の様式」。近代化の波の中で衰退する和の様式、息吹を世界中に伝え次の世代への橋渡しをすることをミッションにするECサイト。
日本の伝統工芸の世界で革新を続ける作家、アーティストのストーリーや作品の紹介と、日常によりそった和食器や生活雑貨を届けている。
ACDグループが作品の選定から仕入れ、販売、発送まで含め一貫してサイト運営をしているという。
未来の後継者プロジェクトでは、伝統工芸の商品が集まったオリジナルカタログギフトを購入することで、購入代金の一部が、学生が産地で就業体験するための旅費交通費となる。
カタログギフト1つにつき、学生1名を産地に連れて行くことができる。
また、カタログ内の商品が注文されることで、別の職人の収益にも繋がる、学生と伝統工芸の双方を支援する新たな カタログギフトになるとのことだ。
産地では、ニッポン手仕事図鑑のメンバーが学生をアテンド、実際の生産者の職場で就業体験を行う。
各工房で伝統工芸の技術や想いに触れるだけでなく、先輩移住者や自治体の方との交流の場を設け、“仕事”だけでなく“移住”への具体的なイメージを持つことで学生の不安を解消していくとのことだ。
昨年、長野県で実施されたインターンシップツアーでは、全国から集まった美術や工芸を学ぶ学生の中から、1人が漆工職人として木曽漆器の工房で4月から働くことが決定し現在も就業しているという。
商品概要は以下のとおり。
「WA+YO × 手仕事図鑑 未来の後継者支援プロジェクト デジタルカタログギフト」
・価格 :¥50,000(税込み)
・獲得マイル:500
(※WA+YOではマイレージサービスを活用し、マイルを使う・貯めることができる。)
購入者には、感謝の気持ちを込めて返礼品が贈られる。
・学生からの手紙
・学生の工房での体験レポート
・カタログ内に掲載されている職人の工芸品一品
同社は、「価値ある日本の情報と商品を世界に届ける」というミッションの下、越境EC事業を展開するACDの強みやIT・海外マーケットの知見を活かし、今後は海外から人気のあるアニメやゲーム分野とのコラボを通じて、日本の伝統工芸分野の普及・発信を進めていくとのことだ。