freee、発注・請求プロセスを効率化する「freee スマート受発注」を無料提供開始

freeeは、フリーランスなどの外注・業務委託を活用している企業向けに、発注作業や請求書の回収を効率化し、やりとりを一元化できるサービス「freee スマート受発注」を無料で提供開始すると発表した。

「freee スマート受発注」は、外注先活用をはじめとした企業、スモールビジネス間の受発注業務を効率化するサービス。

発注者である企業と受注者であるフリーランスが、一緒にクラウド上において電子データで発注や請求のやりとりを直接行うことで、転記や確認の手間を互いに大きく削減することができる。

なお、これらの機能は全て無料で利用可能とのことだ。

これまでの外注は「企業側が発注書をエクセル等で作成しメールで送信」「フリーランスはそれを転記して請求書を作成し送信」というフローで行われ、双方それぞれが面倒な処理を行なっている状態だった。

freee スマート受発注を使うことで、「発注内容は電子データでそのままフリーランスに共有」「フリーランスはそのデータをそのまま請求に活用」できる。データを双方で一気通貫させることで、転記や確認の手間を大きく削減するという。

さらに「自動化機能」を利用することで、発注者は発注をするだけで支払通知の送信と会計処理が自動で完了。受注者はそれを確認するだけというフローが実現する。

取引先がExcel・PDF等で自社フォーマットで送りたいという要望から同サービスを使用しない場合も、請求書のアップロードを依頼できる機能も備えているので取引先独自の請求書を受け取ることが可能とのことだ。

発注においては、一定規模以上の企業には下請法が適用される。下請法違反の勧告や指導が12年連続で過去最多発生しており、下請け業者が不安を抱えながら取引をしている現状があるという。

同サービスは下請法に準拠した発注が行えるほか、証憑はもちろん、請求回収までのやりとりの履歴が全て残るため、企業側もフリーランス側も安心して取引を進めることができる。

他にもサービス上での取引には全て情報漏洩保険が付帯されるなど、外注に際するリスクを徹底的に低減していくとのことだ。

同サービスは会計freeeと連携することで、より便利に使うことができる。企業は回収した請求書を、フリーランスは作成した請求書を会計freeeにシームレスに取引として登録が可能。

また同サービスではAPIを公開しており、外部システムとの連携を誰でも自由に開発することができる。

リアルタイムの発注状況を販売管理システムやBIツールに取り込んだり、自社の受発注システムに同サービスを組み込んだりすることで、より柔軟な活用が可能になるとのことだ。

同サービスはこれまで「freee 受発注サービス β版」として昨年12月から提供しており、すでに登録事業所数は約3,700事業所以上。

今回、UI・UXの全面改定に加え、「自動化機能」を追加し、サービス名称も新たに正式リリースされることとなった。

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