NEC子会社、ICTを活用し建機の稼働状況を見える化するシステムを開発 鹿島道路の建機現場投入計画を効率化

NECソリューションイノベータは、鹿島道路に、ICTを活用し建機の稼働状況を見える化するシステムを2020年10月に提供し、現場における生産性向上に貢献したことを発表した。

鹿島道路では、日本全国に配置されている建機の稼働現場や稼働時間について、全国の各支店からの報告書を基に集計を行っていたため、タイムリーで正確な稼働状況を収集することが課題となっており、日々の稼働状況を把握するシステムの導入が求められていた。

そこでNECソリューションイノベータは、IoTやLPWA (Low Power Wide Area)ネットワーク等のICTを活用し、建機の稼働情報と位置情報をセンサーで自動収集し、稼働状況を見える化するシステムを開発したという。

システム概要

今回開発したシステムでは、建機に設置された加速度センサーとGPSセンサーを備えたSigfox通信デバイスにより、建機の稼働時の振動から稼働状況を自動で検出し、GPSの位置情報と併せることで、同システムの地図上で建機の位置や稼働状況を視覚的に確認することができる。

位置情報表示イメージ

また、稼働情報や位置情報をCSVデータでダウンロードし、他のシステムの地図上に展開することも可能とのことだ。

また、使用するデバイスは、小型軽量(170mm×20mm×27mm)/電池駆動のため、建機に容易に装着することができるという。

同システムの開発に当たっては、以下の鹿島道路が抱える課題を解決することが求められ、NECソリューションイノベータのシステム開発力によりこれらに対応したとのことだ。

今後、NECソリューションイノベータは、鹿島道路への同システムの設置拡大を進め、建機の現場管理の効率化を支援していくという。

また、2021年より本システムを建設業界へ幅広く提供し、建設業界のデジタルトランスフォーメーションに貢献していくとのことだ。

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