ニューノーマルで変化するクレジットカードのあり方。ダイナースクラブが提供する新時代の体験価値

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新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために、マスクを着ける、人と物理的な距離をとるなど衛生面に配慮した「新しい生活様式(ニューノーマル)」が人々のあいだに根付きつつある。この変化は日常生活のみならず、旅行や外食などの非日常的なアクティビティの楽しみ方も変えてきた。

さまざまな場面でのニューノーマルがどうあるべきか模索が進む中で、買い物の際の支払い手段も多様化しつつある。ダイナースクラブは、日本で最初にクレジットカードを発行してから2020年12月で60周年を迎えた。これを機にダイナースクラブカードのデザインを刷新し、2020年12月1日から発行を開始した。ニューノーマルを迎えたいま、クレジットカードにはどのような変化が起きているのだろうか。

新時代のカードに求められるのは「安全・安心」

経済産業省のキャッシュレス推進室が今年の6月にまとめた資料によると、日本の民間最終消費支出におけるキャッシュレス決済の比率は年々伸びており、2019年は26.8%で、その約9割をクレジットカードが占めている。近年、電子マネーやQRコード決済の伸びは見られるものの、クレジットカードの存在感は大きく、キャッシュレス決済手段として広く浸透しているといえる。

そんな中、消費者が決済手段を選ぶ上で重要視する要素の第1位に「安心して利用できること」が挙がるなど、クレジットカードに対する“安全・安心”へのニーズが高まりつつある。

今回のダイナースクラブカードのデザイン刷新ではその点に着目し、これまではカードのおもて面にエンボス(凹凸のある印字)で記されていたカード番号や有効期限、名前などの情報を、セキュリティコードや署名欄のある裏面に集約した。

これまでカードのおもて面に記されていた情報の中でも、特にカード番号はそれだけで不正に使用される可能性があるため、たとえば会計待ちの際にクレジットカードを無防備に手に持っていて第三者に盗み見されるリスクは小さくないものになっていた。情報をカード裏面へ集約することにより、そうしたリスクを下げ、セキュリティを向上させた。

必要な情報は裏面に集約されるデザインに変更されている。

今回のデザイン刷新にあたり、ダイナースクラブのレギュラーカードだけでなく、招待制でクオリティの高いコンシェルジュサービスが受けられる「ダイナースクラブ プレミアムカード」においても同様の変更が施されている。

コンタクトレスによる「衛生的な」決済

また最近では新型コロナの影響を受け、感染防止の観点からレジで客と店員との直接的・間接的な接触機会を減らす意味でもキャッシュレス決済が注目されている。個人情報のセキュリティ面だけでなく、そうした衛生面の“安全・安心”も、利用者が求めているだけでなく社会からの要請という意味で重要になってきたのだ。

そこで、今回のダイナースクラブカードのデザイン刷新では見た目の意匠変更だけでなく、新たに「ダイナースクラブコンタクトレス」というタッチ決済機能を搭載した。

この機能のおかげで、レジで署名をしたり、暗証番号を入力したりすることなく、読み取り用の端末にカードをタッチする(かざす)だけでスムーズに決済ができるようになった。交通系ICカードのようにチャージの手間もない。

また、タッチ決済機能によって、カードを店員に渡すことなく、読み取り機に触れずに決済が終えられることは、カード利用者だけでなく加盟店のスタッフにも“安全・安心”をもたらす。

新たなカードのあり方は生活者にどのような体験をもたらすのか

日本のダイナースクラブは、今から60年前の1960年12月に創立された。NHKがカラー放送を開始した年で、当時は東京での生活費が月平均約33,000円だった時代に、世界ではじめて発行されたプラスチック製のクレジットカードがダイナースクラブカードだった。

そのような時代から60年を経て、ダイナースクラブは「ここでしか、見つけられないものがある。」を新たなブランドメッセージとして定めた。発行会社である三井住友トラストクラブ株式会社の五十嵐幸司代表取締役社長は、このブランドメッセージに込めた思いをこのように話す。

「60周年を迎えるにあたり、ダイナースクラブがお客様にお約束できる価値をあらためて見つめなおし、新しいブランドメッセージが誕生しました。ダイナースクラブのキュレーション力で、多様なニーズにお応えするトラベル、グルメ、ゴルフやイベントなど、“ここでしか見つけられない”サービスをご提供し、会員様の人生を豊かにするサポートをしていきたいという熱い思いが込められています」

また、新時代に変わりつつある生活者のニーズに合わせて、カードのデザインや機能面だけではなく会員向けの新しいサービスの提供も開始する。

「新しい生活様式が定着していくなかで、ダイナースクラブはキュレーション力をこれまで以上に発揮し、主に国内サービスの拡充を行います。ダイナースクラブの目利き力で厳選された宿泊優待の参加施設を大幅に増やすとともに、ダイナースクラブの起源であるグルメサービスでは、予約が取りにくいお店のお席を事前に確保するサービスなど、日常から特別なひとときまでお客様に寄り添うサービスをご提供していきます」(五十嵐幸司代表取締役社長)

ダイナースクラブが60周年を迎えた2020年。この年は、新型コロナの影響で海外への渡航や国内の移動が制限され、会食時も衛生面に気を使わなければならず、また多人数が集まるイベント開催が見送られるなど、世界が大きく変わった年として記憶されることになるだろう。

移り変わる時代の空気をいち早く感じ取りながら、その時々の生活者のライフスタイルに寄り添うダイナースクラブが新しい歴史を刻み始めた。

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