Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」を提供する弁護士ドットコムと三重県桑名市は、桑名市における契約業務の効率化とコスト削減の検証を目的とした実証実験を開始すると発表した。
COVID-19を契機に、かねてより働き方改革に取り組んできた企業ではリモートワークなどが普及する中、行政機関におけるデジタル化の課題が浮上している。
特に、紙や印章に依存する業務が多く残っており、政府は年内にも国と企業で使用可能な民間の電子署名を発表するなど、業務プロセス改革が急激に推し進められている。
このような社会情勢に伴い、当社ではクラウドサイン事業部においてデジタル・ガバメント支援室を設置し、行政機関でのクラウドサインの運用について検討を重ねている。
そして、今回桑名市がクラウドサインを活用した実証実験を実施し、電子契約によるコスト削減シミュレーションを行う。
桑名市と民間企業がこれまで行ってきた契約に対し、クラウドサインを活用することで実現する業務生産性の向上効果、残業時間の削減などによる費用削減額、行政の電子契約化による民間企業側の業務効率効果を計るもの。
なお、本実証実験は地方自治法によりクラウドサインによる締結が許容された場合の効果を算出するものとなる。
今回の実証実験により、従来書類や対面で行っていた契約業務プロセスをデジタル化し、業務負荷と費用の削減を進め、行政機関におけるDXを支援していくとしている。