ロレアル、国際環境NGO CDPより環境先進企業としてトリプルAを5年連続で達成

ロレアル

世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアルグループは、12月8日、5年連続でCDPから、コーポレート・サステナビリティ分野で世界のリーダーとして認定されたと発表した。

CDPは国際NGOとして企業の環境データの開示を奨励し、その取り組みを評価して、透明性の実現を後押している。

ロレアルは、気候変動対策、森林保全活動、水セキュリティ対策の3つの環境分野すべてにおいて、5年連続で「A」の評価をCDPから獲得した唯一の企業であるという。

2020年は、9,600の企業が、CDPが実施するアンケートを通じて、環境影響、環境リスク、事業機会について情報開示を実施したとのことだ。

ロレアルグループの会長兼CEOのジャン-ポール・アゴン氏は以下の通りコメントをしている。

「トリプルAのスコアはサステナビリティに対する我々の長年のコミットメントと、世界中の従業員ならびにサプライヤーやパートナーの皆さんの絶えまぬ努力への評価です。今年はじめて10企業がトリプルAの評価を受けました。これは素晴らしいことです。評価を受けた企業は全てがインスピレーションに富んだ持続可能な開発への取り組みとリーダーシップを発揮し、世界が直面している大きな課題に取り組んでいます。サステナビリティへの取り組みは競争ではありません。熱心に取り組むべき、共通の責務です。我々は共に変化を起こしていくのです。」

また、CDP CEOのポール・シンプソン氏は次のように述べている。

「ロレアルが、環境情報開示への先進的な取り組みにより、CDPのトリプルAを5年連続で達成した唯一の企業であることは称賛に値します。今年は、コロナ禍にもかかわらず、特筆すべきことに、より多くの企業が行動を起こしています。気候変動、森林減少、水不足に起因するビジネスリスクは甚大であり、行動を起こすことにより不作為のリスクを凌ぐことができます。私どものAリストは、今日の行動により、将来の経済で秀でる準備のできている企業を称賛するものです。」

今回の評価は、炭素排出量削減、サプライチェーンにおける森林減少対策、水の積極的な管理(Water Stewardship)について、ロレアルが野心的な目標を設定し、長年にわたり行動してきたことに対する結果であるという。

ロレアルはサステナビリティへの深いコミットメントと実績に基づいて、2020年6月にサステナビリティ・プログラムを刷新。

「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」として、次の10年間に向けた気候や水、生態系、自然資源の分野で野心的な目標を掲げているとのことだ。

CDPは、企業を評価するために細部まで目の行き届いた中立性のある方法を用いて、開示の包括性、環境リスクの認識と管理、野心的な目標の設定などの環境分野における先進的な取り組みを伴うベストプラクティスの実践などを基準として、AからD⁻のスコアを付与。

なお、情報開示を行わない、あるいは十分な情報を提供しない企業は、Fとされるとのことだ。

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