8割が「社内に無駄な商習慣がある」と回答 アドビ「商習慣に関する実態調査」

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アドビは、企業に勤めるビジネスパーソン500名を対象に、社内ルールや商習慣に関する実態調査を実施し、その結果を発表した

調査は、普段PCを使って仕事をしている全国のビジネスパーソン、男女計500名を対象にインターネットで実施したという。

80.6%が社内に無駄な商習慣があると回答

政府が「脱ハンコ」を加速し、リモートワークに伴い、民間企業でも業務の効率化が求められる中、非効率だとわかっていながらも商習慣として続いていることが社内にあるかどうかを聞いたところ、40.8%が「多く存在する」と回答し、「少し存在する」と回答した39.8%と合わせると、8割以上のビジネスパーソンが社内に無駄な商習慣があると感じていることがわかったという。

無駄だと思う商習慣トップ3 「書類の押印、捺印」「紙資料の印刷・配布」「手書きでの記載が必要な書類の作成」

社内に非効率な商習慣があると回答した403名を対象に、無駄だと感じたことのある商習慣を聞いたところ、「書類への押印、捺印(58.1%)」、「紙資料の印刷・配布(52.9%)」、「手書きでの記載が必要な書類の作成(46.7%)」などが上位に上がる結果となった。

「パスワード付き添付ファイル(PPAP)」は82%が受信経験あり。送付した経験も56.6%

行政でもセキュリティ上の観点から、パスワード付ZIPファイルの使用を撤廃するという動きが出ています。民間企業でこうしたパスワード付きファイルが、どの程度使われているのかを聞いてみたところ、過去一年以内に受け取ったことがあると回答した人は実に82%となった。

また、自ら送付したという人も56.6%に上るなど、多くの会社で商習慣となっている実態が明らかになった。

PPAPを送る理由、最多は「会社の規則やルールで指定されているから」 56.2%

過去1年間にパスワード付きファイルをメールで送った経験があると回答した283名に、パスワード付きファイルを使用した理由を聞いてみたところ、最も多かった回答が「会社の規則やルールで指定されているから(56.2%)」という理由で、「セキュリティ上有意義だと思うから」という回答も4割以上に上ることがわかった。

また500名全員を対象に、パスワードがかかった添付ファイルとパスワードを別々のメールで分けて送る行為は、セキュリティ上意味の無い行為であると言われていることを知っているか聞いたところ、「明確に知っていた」と答えた人は23.2%にとどまり、会社の規則やルール、セキュリティ上の誤解などから商習慣として広く浸透している実態が明らかになった。

社内の無駄な商習慣を無くすためには「経営陣の意識改革(47%)」が必要

会社内の無駄な商習慣を社内から無くすためには、何が重要だと思うかを聞いたところ、最も多かった回答は「経営陣の意識改革(47%)」で、次いで「社内ルールの抜本的見直し(41.4%)」「自分自身のITリテラシー向上(26%)」と続いた。

「ビジネスパーソンの社内ルールや商習慣に関する実態調査」 概要
調査方法:インターネット調査
実施対象:500人(会社に勤めており、普段仕事でパソコンを利用している全国の男女ビジネスパーソン)
調査期間:2020年11月27日~30日

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