PocketRDは、ブロックチェーンを活用し、3D技術を活用したアートワーク等、CG創作物全般(以降3Dデータ)の 大量保存、2次創作、2次流通、販売が可能となるWEBサイト「Pocket collection」を開発したことを発表した。

3Dデータを取り巻く環境では、5G、6G等の登場による超高速通信の標準化により更なるコンテンツの充実化が求められている。

それによりアニメ、映像、映画、ゲーム、XR各業界において、制作スピードのアップが必須となる中、現場では著作権の所在が明確化な3Dデータアセットの枯渇が課題視されている。

そこでPocketRDは、世界中のアーティストの3Dデータの権利をブロックチェーン技術で保護し、不正利用摘発の検知の仕組みも用意。

2次創作、2次流通においても権利を管理し、利益分配を行え、多くのクリエイターによりブラッシュアップされることで、クリエイティブの価値をさらに高めることが可能なプラットフォームを構築したという。

このエコシステムの提供により、機械やAIには真似の出来ない人間だけができる創造、クリエイティブが生まれることが期待できるとのことだ。

主要機能は以下のとおり。


1.ブロックチェーン(権利保護、権利流通)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: d69815-3-755826-5.png

権利管理、創作履歴、取引記録など3Dデータの流通(2次流通)・遷移をブロックチェーンで保護。モデラーやリガーといった様々なアーティストたちの共同制作(2次創作)において、権利保護や利益の分配も可能。

2.プロジェクトマネジメント
登録クリエイターへの直接のコミュニケーション機能を搭載。クローズドの環境も作れるため、機密保持も可能。

3.大容量ストレージ
クリエイターの使いやすさを設計したストレージ。ブロックチェーンを活用した創作履歴管理も搭載。先行サービスより料金も安価に設定。自分の作品の制作進行管理、他者との共同作業も行えるという。

4.マーケットプレイス
先行サービスの売買取引手数料は30~60%と高額。「Pocket collection」は売買取引手数料を安価に設定することで、さらなる取引の活性化を図る。

5.不正検知機能(特許第6726417号)
3次元著作物において「どのように権利を主張するか」を特定する基盤技術。データの構造やモーションに創意工夫がある場合があり、それらの特徴点を抽出し、権利の主張点として特定し、権利保護基盤内にある特徴点が類似している著作物を自動探索する基盤技術を実装する。

データの構造やモーションに創意工夫がある場合、それらの特徴点を抽出し、権利の主張点として特定、権利保護基盤内にある特徴点が類似している著作物を自動探索する基盤技術を実装し、健全なマーケット構築を目指すとしている。

「Pocket collection」(β版)では、参加できる人数を限定(100名)して実証実験を行い、機能やサービスの改善に役立てたいと考えているとのことだ。